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彼は いつから私の彼氏?
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 (落ち着け 普段の練習どおりにやったら 勝てるよ) って声が聞こえてきたんやー それでなー」

「そら そーやー 翔琉なんて必死に声出してたもんなぁー やっぱり 届くんやー 愛は強いなー」と、十蔵も言っていて

「水澄 ウチ 朝から ず〜っと見てたんよー 水澄のお父さんの配信 興奮しちゃったよー 水澄 恰好良いんだものー 去年のチャンピオンという人に勝った時も、バシッとね 最後の決勝戦なんて もう もぉー ドキドキして・・・もう 良いから どっちも優勝にしてぇーと思っていたら、水澄が決めた! って思ったの そしたらさー 唖然としたわー あの子 去年の秋の時 水澄の相棒でしょ? あの時の二人が全国大会の決勝で闘ってるってすごいよねー ねえ あの子って クールよね 勝っても、にこりともしないで そういう子なの?」

「そーいえば ニカッとはするけど コロコロ笑ってるのは見たこと無いかなー
 でも 自分勝手じゃあなくて、優しい子だよ」

「まぁ 水澄が相棒として付き合ってるんだからー 水澄って 昔から、嫌って思った子とは相手にもしないもんねー」

「そんなことないよー 私は 誰とでも・・・」

「うそ! 小学校の時も 宮川君と江州さん 水澄に話し掛けてきても、そっけなくてさー 特に白浜美蕾には 敵意持ってたやんかー 嫌いやったんやろー」

「そんなことないけどーお」

「おーぉー 甘えた声でよー 私の大好きな翔琉を誘惑するのやめでぇーって思ってたんちゃうのかー」

「十蔵! あんたのそのチャラチャラしたとこも 前は 水澄 嫌ってたんやでー」

「あー 智子 そんなん・・・ でも 十蔵は皆のこと思って 気使ってるんやって 思ってるよー 大切な仲間やー」

「ふっ 十蔵 救われたなー」

 その日、翔琉とはあんまり話が出来なかった。でも、私は、その方が良かったのだ。あんな風になって、ベタベタされるのを一番嫌っていたからー。それに、私自身も翔琉に崩れていくのを恐れていたのだからー
 
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