ニ?話 マイベストフレンドアズにゃん
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ら一般化?して、それで出来たのがコーディネーターで、それは自然に反している!って揉めてるとか新聞に書いてあったし、そういった考えも持つことは否定しない。
たださ、それを年端もいかねえ息子に言って、洗脳紛いの教育するのは気に食わねえ。
自身がホスト、つまり水商売で偏見の目に晒されることが多いからこそ、眼の前のムルタの慟哭が、酷くムカついた。
だから、余計な言葉をかけることにした。
いや、まあね。モヤッてするのわかるよ。あいつだけ強くてニューゲームかよ、とか。
でも、それ言ってもどうしようもなくない?
俺もムルタ君もナチュラルで生まれてる以上、多分後天的にコーディネーターは難しそうだし。
そもそも俺、コーディネーターが良いとか欠片も思わないんだが。
だって、いくら頑張っても、コーディネート技術で下駄はいてるでしょとか言われるんだぜ。
いいじゃねえか、コーディネーターより不器用でも下手でも。
その代わり、勉強も運動も何もかも、自分で頑張ったおかげ、と胸張れるんだからさ。
皆高校に上がる中、一人中卒で出ていく自分に、恩師がかけてくれた慰めの言葉を引用して、彼の思考を誘導する。
そう、これはいわば『酸っぱいブドウの方程式』、負け惜しみの理論だ。
ただ、別に正しい訳ではないが、だが必要な思考だ。
神様でもない俺達は、どっかしらで折り合いをつけなきゃならないんだから。
だから、そう、俺はアズラエルと仲良くするためにこの話をふったわけではないのだ。
「ジョンくん!お父様に話したら、是非連れてきてだとさ!」
だから凄い良い笑顔で、俺の家の前にリムジンを引っ付けるな。
心の友よ!とジャイアンみたいな事を言われて笑顔で車のドアを開けるアズラエル、いやムルタの前で、ジョンはため息をついた。
第二話 終
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