第一章
[2]次話
お正月に食べるもの
お正月に食べるものは何か、ドイツから日本の大阪に仕事で来ているハンス=ミッターマイヤー茶色の収まりの悪い髪の毛にグレーの瞳で彫のある顔立ちに長身で筋肉質の身体を持つ彼は笑ってこう言った。
「ウルスト、ソーセージとビールだよ」
「何でやねん」
即座にだ、同僚の長谷川愛衣が言ってきた。黒髪を後ろで束ね細い目を持つ優しい感じの所謂おかめ顔で胸は大きく背は一五二位だ。
「そこはお雑煮とおせきやろが」
「日本ではそうだね」
「その二つは外せへんわ」
こう言うのだった。
「絶対に」
「僕はいつもそうだよ」
「ソーセージとビールかいな」
「うん、朝はトーストで」
そしてというのだ。
「お昼にね」
「その二つかいな」
「そこにザワークラフトとジャガイモだよ」
「普段のドイツやないかい」
「だからお正月でもね」
この日でもというのだ。
「日本程度じゃないよ。パンを食べるけれどね」
「パンは主食やないかい」
長谷川はミッターマイヤーにまた突っ込みを入れた。
「全然変わらんやん」
「三つ編みのパンをね」
「三つ編み?」
「ヘーフェツォッブフっていって」
そのパンの名前も話した。
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