第二章
[8]前話
「あのジーンズはな」
「ずっと穿いていてな」
「それでああなったな」
「そうしたものなんだよ」
常盤と伊勢にそのジーンズの取材を受けた後で話した。
「だからお洒落じゃなくてな」
「そうなったものだよな」
「ずっと穿いていて」
「ああ、それでお洒落だってな」
「人気が出てか」
「意外か」
「意外も意外だよ」
それこそというのだ。
「俺にとってはな」
「そうか、けれどな」
「それで人気出たからいいだろ」
二人は竹内に素っ気なく言った。
「俺達人気商売だしな」
「それでマナーにもいつも気を使ってるしな」
「それでいてキャラも守って」
「スキャンダルも起こさない様にしてるだろ」
「ああ、人気がないとな」
竹内自身もわかっていた。
「俺達はどうにもならないよ」
「じゃあいいだろ」
「そのジーンズが人気出たらな」
二人は竹内にあらためて話した。
「取材になってネットでも注目されて」
「悪いことじゃないだろ」
「そうだな、じゃあいいとしてな」
竹内は二人の言葉に頷いて述べた。
「あのジーンズ穿いていくな」
「しうしたらいいさ」
「人気が出てるからな」
「そうするな」
二人の言葉に頷き三人でステージでも揃ってつぎはぎだらけのジーンズをステージ衣装として作って穿く様にもした、するとその衣装もだった。
人気が出てバンドのトレードマークにもなった、それで人気が定着して音楽も聴かれ高い評価を受ける様になった。それで竹内もよしとしたのだった。
つぎはぎだらけの服 完
2025・1・16
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