暁 〜小説投稿サイト〜
インフィニット・ストラトス〜黒き守護者〜
崖の上のビキニ
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の予想だけど、それ以外は考えられない。………で、篠ノ之はそれを受け取るつもりなのか?」
「………たぶん、私は受け取ってしまうだろうな」

 これも予想は着いていた。………おもしろくないな。

「一夏に迫る人間は全員が専用機持ち。それで自分も一夏と戦いたいからか?」
「………私の考えが本当にわかるんだな」
「いや。これでも結構当てずっぽうで言っただけなんだけど。それはともかく、覚悟はあるのか?」
「覚悟………か?」
「ああ。周りから恨まれる覚悟だ。そりゃそうだろう。お前はズルをしているからな」

 俺の言葉に不愉快だとでも言いたげに篠ノ之は反応した。

「それと、ついでだが言っておく。専用機を持つと立場とやることに面倒なことになる」
「……どういう意味だ?」
「そのままの意味だ。まず最初にお前は『篠ノ之束の妹』というレッテルが既に貼られている。それに彼女が目をかける数少ない人物だ。これ以上のカモはいない。これで今までの自分がどれだけの価値かわかっただろ?」
「ああ。それでやることとは?」
「まぁ、大なり小なり責任ってのが出てくる。それを逸脱するとどうなるか、トーナメントが終わってからデュノアが正体をバラシた時にわかっただろ? もしお前が専用機を持っていてその武装を抜くと、最悪の場合は俺は殺していたよ」

 その言葉に嘘偽りがないとわかったのか、篠ノ之は少しばかり焦ったような顔をした。

「まぁ、そもそもそんなくだらないことで殺そうとすること自体、おかしいんだけどね。あー、後、他にあるなら、お前に渡されるのが篠ノ之束お手製のISだというのも鍵だから」

 それだけ言って俺はその場を去った。
 とりあえず、言いたいことは言った。後は彼女がどんな行動に出るか楽しみだ。
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