崖の上のビキニ
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んて造れるのか?」
「逆に質問しますが、どうして今までビーム兵器が造られていないと思います?」
「……それはまだそこまで技術が達していないからだろう?」
「おそらくそれもありますが、大きさの違いですね。こういうところだとおそらくは一時期流行ったロボットアニメの方がISより勝っている点ですね」
「どういうことだ?」
「そのままの意味です。あれはISに比べて何倍も高い。そして武装も大きい。それに比べてISは2〜3mが一般的。そしてリミッターがあるとはいえ小規模程度の出力しか出せない。それに比べて―――大きさ故に出力が高い。まぁ、あくまでも理論ですが」
「………なるほどな」
ほどよく話に花が咲いたところで俺はある質問をぶつけてみた。
「ところで先生」
「何だ?」
「……どうして俺と本音が同室なんですか?」
一夏とならわかるが、どうして本音?
「お前ら、仲がいいだろう? そのための策だ」
「かざみん、よろしくね〜」
「いや、そこは教師としては間違いがないように注意するのが普通だ! 何だよそのめの策って!」
「私は別に無理強いはしない。子供ができて責任が取れるならな」
「アンタ教師止めろォォォォォッ!!!」
嫌な未来しか見えず、俺は堪らず叫んだ。
■■■
「それでは、ここが今日から三日間お世話になる花月荘だ。全員、従業員の仕事を増やさないように注意しろ」
「「「よろしくおねがいしまーす」」」
織斑先生の言葉で全員が挨拶する。女将さんも丁寧にお辞儀を返してくれた。
「はい、こちらこそ。今年の一年生も元気があってよろしいですね」
今年もということは、毎年か?
そう思っていると俺たちと女将さんの目があった。
「あら、こちらが噂の……?」
「初めまして、IS学園1年1組所属、風宮祐人です」
「お、同じく、織斑一夏です」
「うふふ、ご丁寧にどうも。清洲景子です」
うん。一般にはあまり見ない女性だ。……心の中で何を考えているかわからないが。
その後は他愛ない会話がほんの少しあり、女将さんの説明を後に女子たちが旅館に入っていった。
「……で、織斑先生。どうして俺を本音と一緒の部屋にしたんっすか?」
「………お前の記憶を取り戻すためだ」
「…………一応、信じます」
俺は少し離れて指定された部屋に向かう。
一応ノックしてから部屋に入ると、中にはまだ誰もいなかった。
「………寝るか」
朝の騒動でうるさかった(というかそれのほとんどが俺)ので、俺は鞄を枕にしてそのまま寝ることにした。
そしてしばらく横になっていると、
「か、ざ、み〜ん!」
本音が飛び込んできた。
それを体で受け止め
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