一話 転生アンジャッシュ
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自分から見ると当然でも、他者から見るとそうでもないもの。
というものは、長く生きていればいるほど多分にしてあると自分、七紙権兵衛(ナナシ・ゴンベエ)は思う。
自分と同じ日本人なら、うどんくれ、と答えたら出汁や具材を考えると無限に組み合わせあるよね。と言えばわかりやすいだろうか?
でもね、思うんですよ。
神様、この世界機動戦士ガンダムの世界じゃなくない?
最近親ガチャが流行っている現代日本で、未成年親二人の無責任◯ックスの果てに生まれて直ぐに捨てられた双子の片割れ、それがワイです。
つまり両方ハズレですね、本当にありがとうございました(憤怒)
だがまあ、辛うじて自分が二十数年間生きてこれたのは、あれですね、どっち譲りか両方の顔知らないから分からないけどそこそこの美貌(皮肉)と、それを自分みたいに職業ホストでしか活かせない自分と違って、美貌と地頭の良さを+された妹がいたからですね。
だから自分が同僚と間違われて刺されて死んでも、特に文句とか無いです。
そう言ったら、なんかすげえデカいオッチャンから泣かれた。
何故?
ただその後、最近締め付けが厳しいから、何処でも何でもとはいかないけど、転生させてくれるって話は心踊った。
こちとら強制底辺一本道ルートだったので、選ばせて貰えるだけで御の字である。
だが、問題があった。
原作と書いてあるリスト、殆ど分からねえ。
とりあえず現代日本基準の衛生観念あるとこと言ったら大分減ったが、それでもこれ、殆どわからねえぞ。
だが、自分にも唯一、分かるものがあった。
「神様、これは日本で有名なアニメ(機動戦士)ガンダムですよね?」
「ああ、最近見たアニメの世界から一覧作ってるから機動戦士ガンダム(シード)で間違いはない。」
しめた、と思った。他の作品とは違い、これは仲良かったオタク趣味の友達が全話貸してくれたんだ。
ビデオを学校にわざわざ持ってきてくれた友達に内心で感謝を送りながら、権兵衛は続ける。
「現代社会に転生出来ないなら、転生先はこれで!特典はよく分からないので神様に任せます!あ、強化人間みたいな改造は無しで!」
そう言うと上に『転生世界行き』と書かれたドアを開けて、権兵衛はさっさと中に入った。
確かぜーた?という所まで貸してもらって見たが、確か強化人間とかがヤバいんだよな、分かります。
いや、ガンダム世界自体もヤバいの知ってるよ。ただ、前世では望めなかった特典付き転生で、しかも地雷が分かってる世界とか、ちょっと期待したいじゃん。
まあ、初手コロニー落とし用コロニー生まれとかじゃない限りなんとかなるだろ!
そうネガティブ思考を振り払い、権兵衛は光がメッチャ輝く道を進み始めた
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