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ハッピークローバー
第百五十五話 他人の幸せその十一

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「確実によ」
「その権力でね」
「それこそ漫画描けなくなるどころか」
「粛清よね」
「何もしなくてもなる可能性あるし」
「独裁者のこと言ったりしなくても」
「なるかも知れないし」
 留奈は極めて嫌そうに話した。
「もうね」
「手塚さんがそうしたこともしなかったことは」
「凄いわ、むしろそこから面白い漫画を描く」
「そうしたことはいいことね」
「ニュートンさんと違ってね」
「ライバルの功績消したから」
「その地位と権力使ってね」
 まさにそうしたものをというのだ。
「エジソンさんもしたらしいし」
「あの人も」
「何か電流とかでね」
 エジソンは電流にもまた深く関わっていることは歴史にある通りだ。
「やったらしいし殺し屋雇ったとか」
「そんな話もあるの」
「聞いたことあるわ」
 そうした話をというのだ。
「実際にね」
「そんなこともしてたの」
「発明家としては凄かったけれど」 
 エジソンという人物はというのだ。
「企業経営は結構失敗して」
「そっちの才能はなかったのね」
「それでね」
 そのうえでというのだ。
「働いている人休ませなかったし」
「ブラック企業だったの」
「死んだらずっと寝られるから生きてる間は起きてればいいって」
「そう言ってなの」
「休ませなかったし」
「色々とんでもない人ね」
「殺し屋のお話もあるし」
 これは一説にはである。
「結構ね」
「とんでもない一面もあったのね」
「まあこの人もいつもね」
 留奈はこうも言った。
「頑張っていたけれどね」
「それでもなのね」
「そんな一面もあったのよ」
「嫉妬というか」
「政敵を抹殺する感じね」
「殺し屋雇うとか」
 ないとだ、一華はその顔にその感情をこめつつ話した、彼女の倫理観では考えられないことであるからだ。
「ないわよ」
「人殺してまでとかね」
「ニュートンさんも大概だけれど」
「この人もね」
「そんな風だったのね」
「いや、偉人っていっても」
 留奈は眉を顰めさせて言った。
「とんでもない人も多いわね」
「普通に森鴎外さんも偉人だし」
「ベートーベンさんだってね」
「あの人なんてね」
 一華はベートーベンの話もした。
「物凄くお付き合いしにくいわね」
「かなりのコミュ障害よね」
「実際相当お付き合いしにくかったのよね」
「とんでもなく頑迷で」
 頑固どころでなくだ。
「気難しくて尊大で癇癪持ちでね」
「どれも洒落にならないレベルだったのよね」
「気難しさは天下一品で」
 そう言っていいまででというのだ。
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