第七百八十三話 徴兵制度その八
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「別にバイキングが来なくても」
「食べものに困っていたわね」
「シェークスピアの時代でもだったし」
貧しかったのはというのだ。
「ジャガイモなくて」
「そのせいで」
「それでね」
「バイキングのせいじゃないわね」
「そう思うよ、まあバイキングは確かに大きかったし」
その体格がというのだ。
「当時の人達の中ではかなりね」
「そのことは事実ね」
「平均が一七〇で」
「今から見ると小さくても」
「それでもね」
「当時はかなり大きくて」
「大柄な分ね」
その体格に合わせてというのだ。
「いつも船漕いで波や嵐と戦って襲撃もして」
「カロリー使ってるから」
「だからね」
そうした生活だからだというのだ。
「食べる量もね」
「多かったのね」
「そうだったんだ」
「そうなのね」
「うん、それで連合軍は」
彼等はというと。
「聞いてるよね」
「お祖父ちゃん達からね」
蝉玉はスターリングにまさにと答えた。
「軍人さん達がお店に行くと」
「すぐに食べ尽くしたってね」
「普通に食べてね」
「それだけね」
スターリングは少し笑って話した。
「あの連中が少食なんだよ」
「エウロパの連中が」
「そうだよ」
「何か私達の半分以下位しかなのよね」
「あいつ等食べないんだよ」
「そうみたいね」
「だからね」
それでというのだ。
「連合軍の将兵の人達がお店に来たら」
「食べ尽くてしまったのね」
「そうだよ」
「そうなのね」
「うん、しかしね」
「しかし?」
「それでバイキングみたいに言うのは」
それはとだ、スターリングは嫌そうに話した。
「違うよ」
「連合軍は軍隊だから」
「バイキングじゃないから」
だからだというのだ。
「ああして暴れ回中ったしね」
「バイキングっていうとね」
「襲撃仕掛けてきて」
海や川からだ。
「それでものを強奪して抵抗するなら一撃」
「それで倒してね」
「奪い去っていったけれど」
「連合軍は略奪とかしないわよ」
蝉玉は言い切った、彼女にしても祖父が連合軍の軍人であるので連合軍には思い入れがあるしよく知っているのだ。
「軍律厳しいから」
「物凄くね」
「弱いって言われていても」
連合市民からもよく言われる」
「連合軍弱兵とかね」
「そう言われても」
それでというのだ。
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