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八条学園騒動記
第七百八十三話 徴兵制度その七

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「連合軍の人達がでかくて大飯喰らいだから」
「そう言ったんだったね」
「有名よね、このお話」
「今言われて思い出したよ」
 トムにしてもだ。
「そのことをね」
「連合軍の人達がエウロパに入ってね」
「戦争で」
「物凄く大柄で」 
 連合軍の将兵達がというのだ。
「エウロパの連中の平均身長が一八〇で」
「僕達は一九〇以上で」
「大きくてね」
 エウロパの者達から見てというのだ。
「それで物凄く食べるから」
「軍人さん達が」
「もうお店に入ったら」
 そうすればというのだ。
「お店を本日閉店に追い込む位にね」
「食べるから」
「出店もね」
 そういった店もというのだ。
「連合軍の将兵が通ったら」
「お店のもの全部食べ尽くすから」
「そうね」
 実際にというのだ。
「言ってたらしいのよ」
「バイキングだって」
「そうそう、バイキングって物凄く食べたんだ」
 スターリングはバイキングについてこう言った。
「シェークスピアの作品によると」
「ああ、あのイギリスの劇作家の」
「あの人が言うにはね」
 それによればというのだ。
「林檎の木一本とか羊一頭とかね」
「食べてたの」
「そう書かれていたよ」
 こう蝉玉に話した。
「それだけ食べるって」
「いや、それはないでしょ」
 蝉玉はその食べる量を即座に否定した。
「流石に」
「一人だとね」
「そうでしょ」
「シェークスピアって大袈裟に言うしね」
「白髪三千丈みたいにね」
 蝉玉は自分の祖国の言葉も出した、唐代の詩人李白が自作の詩の中で言ったことでこの時代でも残っている。
「言うからね」
「大袈裟でシニカルでね」
「独特の表現するわね」
「シェークスピア節と言うべき」
「そうだけれど」
「だから何人かでね」
 一人ではなくというのだ。
「物凄く食べる」
「そうなのね」
「まあ兎に角大食漢揃いで」
 そうであってというのだ。
「欧州が食糧危機に陥ったとか」
「そう言われてるの」
「そんなお話もあるよ」
「それも大袈裟じゃないかしら」
「当時の欧州って貧しかったからね」
 土地が寒冷なうえに痩せていたからだ。
「元々ね」
「貧しかったでしょ」
「だから普通にいつもね」
「食料危機ね」
「そんな状況だから」
 それでというのだ。
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