第一章
[2]次話
五十代で女子大生と付き合えるか
五十歳になった、サラリーマンの池田太亮はその誕生日に入社してからの友人で同期である松本佐吉に言った。二人共腹が出ていて髪の毛は白くなってきている。池田に至っては髪の毛がかなりなくなっている。
「ちょっと話を聞いたけれど」
「何だい?」
「僕達みたいな歳でね」
向かい合って座っている松本に話した。
「大学生の娘とお付き合い出来るかな」
「女子大生と?」
「そんな人がいるらしいんだ」
自分達の年齢でというのだ。
「これがね」
「お伽話かい?」
松本は池田に笑って返した。
「それはパパ活か」
「いや、本当にね」
「現実のお話かい」
「そうだよ、している人がいるそうだね」
「信じられないね」
松本はここでも笑って言った。
「そんなことはね」
「有り得ないことだね」
「ないよ」
まさにという返事だった。
「普通は」
「やっぱりそう言うんだ」
「お互い若い時は痩せていて」
「髪の毛も黒くてあったね」
「しかも目だって」
松本は自分も髪の毛が減ってきていることを意識しつつさらに言った。
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