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夢幻水滸伝
第三百七十七話 ベネズエラの栄光その六

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「皆働いてもらってるが」
「かえって人手不足になりましたね」
「ああ、予想以上にな」
「それで開拓を行おうにも」
「そっちはな」
 どうにもという顔で話した。
「人手不足や」
「それで、ですね」
「そっちにや」
「捕らえた賊の中で罪が軽い者を送り」
「働いてもらう、それで開拓した場所はな」
 そこはというと。
「畑も牧場も開拓した人のものになる」
「そうしてそこで暮らしてもらいますね」
「そや」
 まさにというのだ。
「そうしてもらってな」
「それで、ですね」
「もう悪いことせんでな」
「暮らしてもらいますね」
「そうするわ、開拓もな」  
 こちらの政もというのだ。
「やっていかんとな」
「なりませんね」
「農地や牧場を増やして」
 そうしていきというのだ。
「麦や米、野菜や果物を増産して」
「卵やお肉もですね」
「そうしてくわ」
「これからは」
「あと開拓地に賊やモンスターが来ても戦える様に」
 ピエトリは野菜を香辛料で味付けしベーコンと一緒に炒めたものを食べながらそのうえで市長に話した。
「屯田兵にするか」
「開拓地に送る賊達は」
「そや、武器も用意させてな」 
 そうしてというのだ。
「そしてな」
「開拓を行わせますか」
「屯田や」
 ピエトリは笑顔で話した。
「それをしてもらうわ」
「屯田ですか」
「普段は田畑を耕してな」
「そこで暮らし」
「何かあれば」
 その時はというのだ。
「武器を手に戦う」
「そうした兵達ですね」
「開拓地は他勢力と国境も接してるしな」
「ガブリエラ様と」
「あの娘は穏やかで平和的やけど」
 それでもというのだ。
「備えとしてな」
「屯田兵を置くのですね」
「そうするわ、話に出た賊やモンスターのこともあるしな」
「いざとなると戦いますね」
「そうしてもらう、賊でも罪が軽いと」
「そうして職を与え」
「働いて戦ってもらうわ」
 こう自分の考えを述べた。
「そうしてくで」
「それでは」
「そしてな」
 そのうえでというのだ。
「開拓を進めるで」
「わかりました」
 市長はそれではと応えた、そうしてピエトリは街や村のならず者達を軍隊まで動員して捕らえていってだった。
 罪が重い者は処刑、軽い者は屯田兵にしてだった。
 開拓地に送った、そうして政を進めていきベネズエラの街や村に使者も送って降る様に言ってだった。
 降れば受け入れ自分達から来るなら拒まずだった。
 マラカイボ湖周辺及びベネズエラ西部を完全に掌握してだった。南部もそうして東部のエルパオを中心とするガブリエラの勢力とだ。
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