第三百七十七話 ベネズエラの栄光その四
[8]前話 [2]次話
そしてだ、早速カラカスの統治に入ったが。
彼が旗揚げを宣言すると即座にカラカス周辺の街や村が彼の勢力に入りたいと言ってそうしてだった。
彼は受け入れてその政をはじめたが。
「あの、すぐにです」
「見違える様になりました」
「治安がよくなり皆真面目に働いています」
絆が出来たコボルトの少女と彼女の両親がピエトリに彼に招かれた店で一緒に肉を食べつつ話した。
「私達も仕事が出来て」
「今は真面目に働けています」
両親が言ってきた。
「お陰で生活に余裕が出来て」
「近所も皆そうなっています」
「産業の育成に力を注ぐだけやなくて」
ピエトリはそれでと話した。
「景気もよおしたいからな」
「あの、それで」
「何をされたのでしょうか」
「今街の道路整備して」
街の予算で行っているそれの話をした。
「堤防や水路色々造ってるけどな」
「そうですね」
「このカラカス全体で」
「あれは街を整えて」
そうしてというのだ。
「交通や衛生もよおして」
「それで、ですか」
「他にも目的がありますか」
「そや、そうしたことすると人手が必要で」
そうであってというのだ。
「そこの仕事が出来るから」
「そこにですね」
「働いていない人が入りますね」
「我々も今はそうした人の為に出店をはじめて」
「繁盛していますが」
「そうしてな」
それでというのだった。
「皆働ける様になるから」
「だからですか」
「こうしたことを行っておられますか」
「そや、街で大々的に公共事業やって」
そうしてというのだ。
「経済動かして就職口もつくる」
「そうするんですね」
「そや、それで色々なものを造ってくで」
ピエトリは少女にこうも話した。
「そうするで」
「ものをですか」
「そや、それで売るんや」
そうもするというのだ。
「それで豊かになるんや」
「私達もですか」
「勿論や」
それこそというのだ。
「もっとな」
「お金持ちにですね」
「なってもらうわ、皆な」
「お金持ちになって」
「生活楽になってもらうで」
「あの、そうなってもいいのですか?」
少女はピエトリの話に目を丸くさせて問うた。
「私達が生活が楽になっても」
「何か問題あるか?」
「貧乏なのに」
「ずっと貧乏でおらなあかんって誰が決めたんや」
ピエトリはおずおずと話ス少女に笑って返した。
「働いてお金もうけてな」
「生活が楽になればいいのですか」
「お金持ちになってな」
「そうなのですね」
「皆がそうなるんや、働くことはええことやから」
ピエトリはそうであるからだと話した。
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ