第三百七十七話 ベネズエラの栄光その二
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「絡んできた人達と同じ反応ね」
「だからこの人何だ」
「絶対に普通の人じゃないでしょ」
「本当に神霊さんか!?」
「こんなレベルとステータスなんて」
「いや、私は星の者やけど」
ピエトリは素直に話した。
「実はこの世界に来てすぐにたまたまこの娘助て」
「それでなんですか」
「私達のお家に来られたんですか」
「そうです、それだけです」
こう話した。
「ほんまに」
「何かと思えば」
「そうでしたか」
「いや、驚きました」
「まことに」
「まさかです」
少女もピエトリが星の者だと名乗って驚いて言った。
「星の方だったとは」
「隠してなかったけどな」
「それじゃあお父さんとお母さんのお仕事紹介することは」
「お仕事か。それは政の話やな」
ピエトリはすぐにそこまで考えた。
「それやとな」
「何かお考えがありますか」
「この街にも市長さんいてはるな」
「はい、そうですが」
少女は即座に答えた。
「市庁舎の方に」
「今お昼だしいてはるわね」
「おそらく」
「じゃあお話するわ」
「お仕事紹介してくれるんですか」
「もっと凄い考えがあるわ」
少女に微笑んで話した。
「そのことをお話してくるわ」
「市長さんとですか」
「そうしてくるわ」
こう言ってだった。
ピエトリは一家から市庁舎の場所を聞いた、そのうえでそこに行って門番の兵達と話してそのうえでだった。
ヴァンパイアの三十代の女の市長、整った顔立ちの彼女と会って言った。
「勢力を旗揚げするわ」
「そうしますか」
「実はこの世界に来てな」
少女とのことを話した。
「最初に女の子絡まれてるの見て助けたけど」
「そうしてですか」
「その時にこうしたことがない様にするにはどうしたらええか」
「お考えになってですか」
「それで出した結論はな」
それはというと、
「悪党を一人一人懲らしめてもらちが明かん」
「それよりもですか」
「ちゃんとした政を行ってな」
そうしてというのだ。
「そのうえでな」
「治安をよくすることですね」
「それで悪党も仕事がないから」
「どうしてそうお考えですか」
「若い兄ちゃん達が真昼間からうろうろしてるんや」
市長にすぐに答えた。
「それはどうしてか」
「お考えになるとですか」
「仕事がないからそうしてる、それで金もなくてな」
「気持ちが荒んで」
「それであんなことしてたんや、その証拠にな」
ピエトリはさらに話した。
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