第三百七十七話 ベネズエラの栄光その一
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第三百七十七話 ベネズエラの栄光
ラウル=ピエトリはこの世界に来て声からこの世界とこの世界の自分達のことを聞いた、その上でカラカスにいることがわかったが。
まずは街を歩いてだ、街はどういった状況か確認していたがその中でならず者達が一人のコボルトの少女に絡んでいるのを見て止めた。
「そういうことはせんことや」
「何っ、手前何だよ」
「俺達に文句つけるつもりか?」
「やってやるぞ」
ならず者達はこう言ってピエトリの方を振り向いたが。
彼のレベルとステータスそれに特技を見てだ、瞬時に飛び上がった。
「な、何だこいつ」
「とんでもねえぞ」
「バケモノか!?」
「いや、神霊さん達かよ」
「何か知らんけど弱いものいじめはあかん」
ピエトリは驚いている彼等に言った。
「そやからな」
「に、逃げようぜ」
「こんなの戦っても勝ち目ねえぞ」
「それこそ十万でもいないと戦えるか」
「こんな小娘放っておこうぜ」
こう言って逃げ出した、こうしてピエトリは白い毛のコボルトの少女を助けることが出来たのだった。
すると少女は彼に頭を下げて言ってきた。
「有り難うございます、お陰で助かりました」
「お礼はええわ、助かって何よりだ」
「この辺りは治安が悪いので」
「ああした連中もおるか」
「私が絡まれたのははじめてですが」
「ああした連中が結構おってか」
「治安が悪いです」
そうだというのだ。
「これが」
「そやねんな、まあ助かって何よりや」
ピエトリはまずはこのことをよしとした。
「ほんまな、それでお嬢ちゃん家近所か」
「はい、学校帰りでして」
見ればラフな服装である、私服である。
「少し歩きますと」
「お家やねんな」
「そうです」
「ほなそっちまで送るわ」
「そうしてくれますか」
「ああ、私はならず者やないから」
ピエトリはこのことは笑って否定した。
「そやから安心するんや」
「悪いことはされないですね」
「そやで、ほな送るわ」
「宜しくお願いします」
少女もそれならと応えてだった。
彼に送られて自宅に帰った、自宅は古いアパートの一室だったが彼女はそのアパートの前でっピエトリに話した。
「良心は今お仕事がなくて」
「家におるんかいな」
「失業中でして」
「そやねんな」
「そうです、お仕事があればいいんですが」
ピエトリに困った顔で話した。
「何分カラカスも大変で」
「治安も悪くてか」
「お仕事もなくて」
「そうやねんな、まあ兎に角な」
「はい、親にもお話させてもらいます」
ピエトリに言ってだった。
少女は家の扉を開けると両親を呼んだ、するとコボルトの初老の夫婦が出て来てピエトリを見てまず仰天した。
「
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