ALO編ーフェアリィ・ダンス編ー
25.鍍金の勇者
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ソーバー、つまり痛覚の感覚を現実に近づける。0ともなれば現実以上のダメージになるがな。
「な、なに?」
「逃げるなよ。........あの男はどんな場面でも臆したことはなかったぞ。あの........茅場晶彦は!!」
「か、かや、茅場!!」
茅場の言葉を聞くと二歩、三歩と後ろに引く。
「そうか......あのIDは......なんで.....なんで死んでまで僕の邪魔をするんだよ!!あんたはいつもそうだ!!何もかも悟ったような顔しやがって!!僕の欲しいものを端からさらって!!」
「須郷.......お前の気持ちはわからなくもない。俺もあの男に負けて家来になったからな。.......でも、俺はあいつになりたいと思ったことがないぜ。.......お前と違ってな」
「この......ガキがぁっ!!」
須郷はエクスキャリバーを振るう。だが、その体との間合いに俺の剣が頬をかする。
「痛ぁ!!」
「痛いだ.......お前がアスナに与えた苦しみはこんなもんじゃない!!」
大剣を振り下ろす。
須郷は恐怖で右手を出す。
右手は大剣が斬りおとす。
「あぁぁーあぁ!!手がぁぁぁ!!僕の手がぁぁぁぁ!!」
泣き叫ぶ須郷の体をさらに腰を斬りつける。すると大量の血に似たエフェクトが吹き出し、下半身がオブジェクトの光と化し、消滅。
落下した上半身を拾い上げ、上空に投げ、大剣で須郷の右目を突き刺す。須郷は絶叫と共にその姿を消す。
そして最後にアスナを吊るしていた鎖を断ち切る。
アスナは俺の胸の中に倒れる。アスナを抱きしめた瞬間、涙が溢れ出してくる。
「.......信じてた.......ううん、信じてる。これまでも、これからも......君は私のヒーロー。いつでも助けに来てくれるって」
「違うんだよ。........俺にはなんの力もないんだ。でも.......そうなれるように頑張るよ」
「.....うん」
「さあ、帰ろう」
システムウインドウを開き、その中からアスナの名前を探す。
「現実世界はもう夜だ。でも、すぐに君の病室に行くよ」
「うん、待ってる。最初に会うのはキリトくんがいいもの」
アスナは少し上を見上げる。
「あぁ、とうとう終わるんだね。帰れるんだね。現実の世界に」
ラボの全員のログアウトボタンを押す。
「そうだよ。いろいろ変わっててびっくりするぞ」
「いっぱい、いろんなとこ行って、いっぱいいろんなことしようね」
アスナは微笑みそう言う。
「ああ、きっと」
アスナな体が光に包まれ、消える。
これでようやく終わったんだ。
「これで終わりだぁ!!」
二手刀流最上位剣技《覇凰
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