ALO編ーフェアリィ・ダンス編ー
25.鍍金の勇者
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...最初にキリトを死に追い詰めたガーディアン部隊....弓を使うガーディアンが姿を現し、矢先を俺とスグに向け放たれる。
「スグ!!」
スグの体に覆いかぶさる体勢になる。すると無数の光の矢が俺の体に突き刺さる。
「うがぁっ!!」
「集也くん!!」
地上に俺はスグの体に覆いかぶさったまま地面に落下する。
「集也くん!!........集也く......」
スグが涙を流し、ヒール魔法を唱える。
(やばい、意識が遠のいてく.......スグの声が聞こえなくなってく......る........)
視界が真っ白になっていく。
体が重い。
動きそうにもない。
『まだ君は戦えるはずだ』
(無理だ。体が動かないのにどう戦うんだ)
『君の力はこの程度じゃないはずだ。それともわたしが君の力を過信評価しすぎたのか』
(お前は俺の何を知ってんだよ。俺は......もう......)
『それでは、話を変えよう.........君はまた彼を助けられずに......何も出来ずにその場で這いつくばっている気なのか?』
(そうだ!俺は.......俺は......キリトを!)
『それでこそ、君だ。少しだけ君に力を貸そう。ただし......それ相応も代償も払ってもらう。.......それでは、わたしは上に行くとしよう』
「集也くん!!!」
その声が俺をもう一つの現実へと引き戻す。ガーディアンがすぐ目の前まで迫っている。スグが俺を守るように俺の上にかぶさる。
「スグ........ありがとな」
「集也.....くん?」
落ちている片手剣を拾い上げ、膝を少し曲げ、その剣を肩に担ぎ上げる形をとる。すると片手剣が何かを纏う感覚が俺の体に伝わる。青白い光。懐かしの感覚。
翅を広げ飛びたつ。そして片手剣を肩から前へと突き出す。見えない何かが背中を押すように体が前へと進む。青白い光を放つ剣がガーディアンの体を貫く。
その感覚は間違えなくあの世界の感覚。これがあいつが言ってた力とはこれのことだったのか。
体をアシストする感覚、光る剣、これは間違えなくSAOの剣技《ソードスキル》だ。
片手剣突進技《ソニックリープ》
「須郷.......貴様......貴様ァァァ!!」
須郷は泣くアスナの涙を舐める。
がむしゃらに体を動かし、立ち上がろうとするが、剣がびくとも動かない。
「貴様......殺す!!殺す!!絶対に殺す!!」
無力な俺.......両眼からは何もできない悔しさの涙が溢れ出し、視界が眩んでいく。
(これが報いなのか......ゲームの世界なら俺は最強の勇者.......アスナは自分の力で助け出せると
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