ALO編ーフェアリィ・ダンス編ー
25.鍍金の勇者
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.....いや、キリトくんと呼んだほうがいいかな?どうやってここまで登ってきたんだい?さっき妙なプログラムが動いていたが」
俺の剣を手に取り、見下す。
「飛んできたのさ.......この翅で....」
「ふーん、まぁいい。君の頭の中身に直接聞けばいいだけだ。大方、小鳥ちゃんが何かしたのだろう」
「......なに?」
「君はまさか、僕がこんな酔狂にこんな仕掛けを作ったと思っているんじゃないだろうね?」
須郷は剣を掴み、にやっと不気味な笑みを浮かべる。
「三百人に及ぶ元SAOプレーヤー、彼らの献身的な協力によって思考・記憶操作技術の基礎研究は既に八割がた終了している。かつて、だれも成し得なかった人の魂の直接制御という神の業を、僕はあと少しで僕の物に出来る!!全く、仮想世界さまさまだよ!!」
須郷は狂れたように笑い出す。
「......須郷.....!!」
「あなたのしたことは、許されないわよ!......絶対に」
「えー、誰が許さないのかなぁー?残念ながらこの世界に神はいないよ。僕以外にはね!」
須郷が俺の剣をアスナに向ける。
「さてー、君たちの魂を改ざんする前に楽しいパーティーといこうか!!」
須郷が指を鳴らすと上空からアスナの前に鎖が落下してくる。剣を地面に突き刺し、その鎖をアスナの腕に付けだす。
「.......貴様.......なにを.....」
こちらを向き、ニヤつくと指を上に動かす。すると鎖が再び上に上がりアスナが吊り上げられる。ギリギリ足がつくかつかないかぐらいの高さまで吊り上げられる。
「あは.........はい!」
須郷の掛け声とともにアスナの体に再び重力が加わり、苦しむ。
「いひっ!いい、いいね。やっぱり、NPCの女じゃ、その顔は出来ないよね」
須郷がアスナに近づきアスナの髪を掴み匂いを嗅ぐ。
「はぁー、いい香りだ。現実のアスナくんの香りを再現するのに苦労したんだよ。病室に解析機まで持ち込んだ、僕の努力を評価してほしいねぇー」
アスナの顔に須郷が顔を近づける。
「......やめろ......須郷......」
重い体を無理矢理起き上がらせる。須郷がすごい顔で睨みつける。
「やれやれ、観客はおとなしく這いつくばってろぉぉ!」
須郷に顔面を蹴りつけられ再び地面に打ちつけられる。そして背中に自らの剣を突き刺される。
「キリトくん!!」
「システムコマンド!ペイン・アブソーバ、レベル10からレベル8に変更」
さっきとは比べものにならないくらいの痛みが背中を襲う。
「痛いだろ?段階的に強くしてやるから楽しみにしたまえ。もっともレベル3以下になると現実の肉体にも影響がある
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