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おぢばにおかえり
第八十三話 回廊ひのきしんその七十九

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「新一君魂のほうもお家の方もね」
「いんねん凄いですね」
「よくそれ言われますね」
「私からよね」
「はい、やっぱりいんねん強いんですね」
「かなりね」
 どう見てもです。
「だからかなりいさんでね」
「いんねんを切ることですね」
「そうしていかないとね」
「そうですか」
「ただ誰もね」
 私は新一君にこうも言いました。
「いんねんはあるから」
「いんねんない人はいないですか」
「いないと思うわ」
 それこそ一人もです。
「大なり小なりね」
「それで僕はかなり大きいんですね」
「凄いと言える位ね」
 つくづく思います。
「親戚の人達とか周りの人達のお話もね」
「それで僕の性格を見ても」
「思ったわ」
「先輩よく言われますね」
「ええ、どっちもで」
 しかもです。
「両方かなり強いとなると」
「何でそうなったんでしょうか」
「それはね」
 私が思うにです。
「新一君がどっちのいんねんも切ることをね」
「そのことをですか」
「親神様が望んでおられるのよ」
「僕がですか」
「そう、魂のいんねんも切って」
 そうしてです。
「お家のいんねんもね」
「どっちも切ることをですね」
「親神様が望んでおられるのよ」
「というと僕なら切られますか」
「いんねんは自覚したらね」
 そうしたらです。
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