第一話 恐怖の居合ホームランその十一
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「幾ら何でも」
「左様ですね」
「滅茶苦茶だろ」
ラフナな部屋着姿で言った。
「つくづくな」
「しかもこれで打つのですから」
三鷹瞬はこちらの話をした。
「恐ろしいものです」
「あの、確か」
妻の明日菜が続いた。
「ホームラン王にも」
「輝いているんだ」
妻にそうだとだ、三鷹は話した。
「この人はね」
「バッターとしてもそうなんて」
「信じられないね」
「とても」
「ここまできたら」
八神いぶきも言った。
「本当に人間かしら」
「超人よね」
響子はこう表現した。
「本当に」
「そうですね、しかし」
五代は自分達の娘を抱く妻に話した。
「若しこの人が阪神に来てくれたら」
「凄い戦力ですね」
「絶対にです」
それこそというのだ。
「日本一になれますよ」
「そうですよね」
「これだけの人ですから」
だからだというのだ。
「もうです」
「なれますね」
「若し入ってくれたら」
五代は心から思って言った。
「本当にです」
「嬉しいですね」
「はい」
妻に答えた。
「そう思います」
「私もです」
「ここにいる人達は皆阪神ファンですからね」
二階堂望は笑って話した。
「皆そう思いますね」
「ワン」
「全くじゃ」
惣一郎に五代ゆかりも頷いた。
「この人が来てくれたらとな」
「思いますね」
「わしもな」
「そうですよね」
「是非じゃ」
ゆかりはさらに言った。
「来てくれる様に願うぞ」
「そう動いていて来る人がいたら」
「その人達と一緒にじゃ」
「動くんだね、祖母ちゃんも」
「わしは祐作と響子さんの結婚を見た」
二人を見て話した。
「そして曾孫の顔も見た」
「春香を」
「もう思い残ることはないと思ったが」
響子の腕の中の彼女を見つつ孫に話した。
「もう一つ見たいものが出来た」
「それはやっぱり」
「阪神タイガースの日本一じゃ」
それだというのだ。
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