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るーみっくキャラオールスター対大谷翔平選手
第一話 恐怖の居合ホームランその十

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「効果がないな」
「それが通じるレベルじゃないわよ」
「策略は全部撥ね返されるわ」
 八宝菜ははっきりとわかっていた、あれだけの人物に対して卑怯な手段を行使しても効果がないとうことが。
「だからせんぞ」
「正々堂々と戦うか」
「うむ、不本意だがな」
「待て、そこで不本意か」
 良牙はそこに突っ込みを入れた。
「爺さん普段正々堂々と戦うつもりないのかよ」
「だから勝てばいいのじゃ」
「そうした考えかよ」
「しかし今回はせぬ」
「堂々と戦うんだな」
「それで勝てるとは思えぬが」
 しかしというのだった。
「戦うぞ」
「それならいいけれどな」
「では挑戦状を書く」
 筆と硯を出してだった。
 八宝菜はそれを書いた、そうして送るのだった。
 一刻舘の中でこのアパートに縁のある面々が集まってテレビを観る中でだった、五代祐作は妻の響子に言った。
「凄いなんてものじゃないですね」
「そ、そうですね」
 響子はテレビの中のその活躍に驚いていた。
「大谷選手は」
「物凄いです」
「普通投げられません」
 四谷はクールに言った。
「一三八キロ四十三センチ曲がるスライダーなぞ」
「そうですよね」
「魔球です」
 四谷は響子に述べた。
「最早」
「だから三振したんですね」
「はい、この人はバケモノです」
 四谷はこうまで言った。
「まさに」
「しかもですよ」
 五代は響子にあらためて話した。
「この人魔球これだけじゃないですから」
「このスライダーでも凄いのに」
「一九二センチ落ちるカーブ投げますから」
「ストレートは一六五キロですね」
「それだけ出しまして」
 そしてというのだ。
「それで、です」
「そうしたカーブを投げるんですね」
「それでスプリット一五一キロだしね」
 一ノ瀬のおばさんも言った。
「打てないよ」
「漫画だよな」 
 息子の賢太郎も思うことだった。
「そんなのって」
「そうだね」
 旦那さんも思うことだった。
「そこまでいくと」
「そうだよな」
「桁が違うよ」
「しかもね」 
 六本木朱美はクールに言った。
「シンカー一六三キロなんだろ?」
「はい」
 四谷は朱美にも答えた。
「左様です」
「そっちも凄いね」
「一六三キロの変化球を聞いたことがありますか?」
「ある筈ないだろ」
 これが朱美の返事だった。
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