密林の刺客
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て世界を悪の手から護ってもらう為に。改造手術の後アマゾンに自らの知人でありインカの謎を知るただ一人の男高坂教授のいる日本へ行くよう催眠暗示をかけると彼は息絶えた。
日本へ辿り着いたアマゾンだがそこへゲドンが追ってきた。ゲドンが次々と送り出して来る残忍かつ凶暴な獣人達と彼は闘い続けた。彼が闘ったのはゲドンだけではなかった。
見た事も聞いた事も無い機械、文明社会、周囲の誤解や偏見ーーー。言葉も解らず唯一の理解者であった高坂教授もゲドンに殺され社会の中にたった一人となった彼はアマゾンへ帰ろうと考えた。
しかしその彼をたすける仲間達が現われた。高坂教授の甥である純粋な少年まさひこ、最初はアマゾンを誤解していたものの彼の素朴さと優しさに触れ彼のよき理解者となったまさひこの姉リツ子。この二人によってアマゾンも心を開く事が出来た。
彼等だけではなかった。歴代のライダー達の父親代わりだった立花藤兵衛、最初はゲドンの獣人であったがアマゾンに命を救われ彼の『トモダチ』となったモグラ獣人、彼等の力を得てアマゾンはゲドンの獣人達を次々に倒していった。
次第に戦力を消耗していくゲドンを首領は見限った。そして粗暴なだけで求心力に欠ける十面鬼の替わりに古代パルティア王朝の血を引くゼロ大帝を首領とする『ガランダー帝国』を設立した。
ゲドンに内部分裂を起こさせアマゾンに滅ぼさせる事に成功したガランダーはガガの腕輪も手に入れ自らの計画に着手する。それはやはり世界征服であった。
ガランダーの力はゲドンのそれを凌いでいた。戦友モグラ獣人も倒れた。しかしそれでもガランダーに立ち向かい続けたアマゾンは捕われの身となりながらもゼロ大帝を倒し遂にガガの腕輪を取り戻した。
そのアマゾンの前に白い影が姿を現わす。影は言った。自分こそガランダー帝国の真の支配者なのだと。
その正体はゼロ大帝だった。アマゾンが倒したのは影武者に過ぎなかったのだ。彼こそが悪の根源であり十面鬼をそそのかした張本人だったのだ。
対峙する両者。しかしインカの超エネルギーを身に着けたアマゾンの敵ではなかった。ガランダー帝国もここに滅びアマゾンは故郷へ帰っていった。
「暫く会わなかったけれど元気みたいだね。どうしてたの?」
「世界を旅してた。そして悪い奴等いっぱいやっつけた」
まさひこの問いに屈託無く答えた。
「世界にいる悪い奴等を倒すのがライダーの仕事。だからアマゾン世界を旅した」
「けど連絡位入れて欲しいわ。返事が無いから諦めて二人で行こうとしたら空港で待っているんですもの」
「御免、リツ子さん」
楽しく和気藹々と談笑しながら三人は空の旅を楽しんでいた。
「そうか、アマゾンがホーチミンにいたのか」
壁に大きな世界地図が掛けられ床に魔法陣が描かれた部屋で例の黒服の男
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