”Lullabye ”
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ノヴァの歌の通り。
コウスケは静かに、眠りに落ちて___
「……ここは?」
ふと、コウスケは気が付いた。
フロストノヴァによるトドメが来る。絶対零度のそれがコウスケの命を奪うまで、時間もないであろう。
それなのに、
「走馬灯って奴か……?」
コウスケは座り込む。
だが、この暗闇には、自らの半生の光景が流れてくることはない。どれだけ待っても、暗い世界が広がっているだけだった。
だが、その黒一色の空間に、やがて変化が訪れる。
遥か遠くに置思える、色のある点。黒一色の中だからこそひときわ目立つその点が、徐々に大きく___否、近づいてくる。
「おい……オイオイオイオイ……! なんじゃこりゃ!?」
コウスケが慌て始めるころにはもう遅い。
すでにそれがコウスケよりも大きな存在だと視認できたころには、それはもうコウスケの目と鼻の先にあった。
『_______』
耳がつんざきそうなほどの大声とともに、それが大きな口をコウスケの前で開いた。
「あ」
気絶しそうになりながら、コウスケはしっかりとその存在を脳に焼き付ける。
金色のライオン。見れば誰でも魂が飛び出るほど叫びたくなるような恐ろしい相手だが、不思議とコウスケは冷静なままでそれを迎えることができた。
「お前……」
その見覚えのある顔付き。そして、その両肩と胸元についている色とりどりのオブジェ。それは、コウスケ自身も自らの力として聖杯戦争を戦い抜いてきたものたち。
「ドルフィン、ファルコ、バッファ、背中にはカメレオン……それにその顔……お前、まさか……」
コウスケの唖然とした声に、怪物は肯定するように吠える。同時に、コウスケの記憶から、ルーラーのサーヴァント……アマダムの言葉が思い出された。
「っつーことは、お前……オレの中の力の源……クロスオブファイアってヤツか……?」
コウスケの質問を肯定するように、獣は吠えた。
「ハルトに至っては、アイツ自身がファントムだったんだ。オレも何もねえわけねえとは思ってたけどよ……」
コウスケはそう言いながら、目の前の異形を見上げる。
自らを喰おうと吠える獣。
だが、その距離は一行に縮むことはない。獣は、あたかも何かをコウスケに訴えるために脅しの一環として、コウスケへ吠えているようにも見える。
「オレに……何をしてほしいって言うんだ?」
コウスケは問う。
それに対する、獣の言葉無き言葉。内容は分からない。
だが。その意味それ自体は、コウスケの頭に直接送り込まれてきた。
「……はっ。命、ねえ……」
コウスケは顔を下げる。数秒俯いた後、にやりと笑みを浮かべる。
「いいぜ……だったら
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