暁 〜小説投稿サイト〜
魔法絶唱シンフォギア・ウィザード 〜歌と魔法が起こす奇跡〜
XV編
第237話:時既に遅し
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イズマンの背後から飛び掛かるビーストに変身したハンスの姿が映った。

「ワイズマンッ!!」
「ッ!」

 背後からダイスサーベルで斬りかかってきたハンスに気付いたワイズマンは、残像を残して飛び退き放たれた刺突は空を切るに留まる。奇襲は回避されたが、目的のワイズマンをキャロルから一旦引き剥がす事には成功したので当のハンス本人はあまり不満では無さそうであった。

「待たせたな、キャロル」
「いや、正直助かった。グレムリンは?」
「悪い、トドメを刺したかったんだが逃げられた」
「そう、か……?」

 何か違和感を感じる。だがその違和感の正体が分からず、キャロルは気の無い返事を返した。彼女の返事にハンスも違和感を感じたのか、どうしたのかと訊ねようと振り返った。

 その瞬間、先程の部屋から光が漏れ出しヴァネッサ達が慌てて部屋から飛び出してきた。

「あわわっ!?」
「離れてッ! 早く部屋から離れてッ!?」
「何だ何だ? どうした? 失敗したのか?」

 ヴァネッサ達の様子にハンスが仮面の下で怪訝な顔をする。だがキャロルは、それだけで今何が起きているのかを察し錬金術を使って外の様子を見た。

「ッ!? くそ、やはり……!」

 そこには、エクスドライブを起動させたガングニールを纏う響の拳を受け止める、紫と白銀のローブを纏った未来の姿が映し出されていた。
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