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仮面ライダーZX 〜十人の光の戦士達〜
青き江の妖花
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 ]ライダーは水中で後ろに宙返りした。そしてホイップをワニ獣人の眉間へ切り付けた。獣人はドス黒い血を流しつつ水底へと沈んでいった。
 のおった最後の怪人であるトラフグンは両手の刃を派手に振り回しつつ迫る。当初はそれを右に左にマンタの如き優雅な動きでもってかわしていた]ライダーだったが頃合い良しと見たのか反撃に転じた。
 右から来るトラフグンの刃を両断すると返す刀で怪人の喉を刺し貫いた。
 怪人の腰に蹴りを入れその力でもって引き抜く。既に息絶えていた怪人はそのまま落ちて行き四散した。
 三体の怪人を倒し終えた]ライダーは波止場に上がり敵がいないのを確かめた後変身を解いた。バトルボディが服に戻っていき仮面の左半分が顔に戻り、そして右半分も戻っていく。やがて神啓介へと戻っていた。
 「先輩達から話を聞いていたがやはり中国にもいたか。だとすればここにいる大幹部は誰だ」
 長江は先程の水中での死闘が嘘のように静まり返っている。戦闘員達の死骸も爆発してしまったらしく消えてしまっている。調べられ得る物がなくなってしまっている事を残念に思いつつも彼はその場を後にして武漢へ向かった。
 
 

「作戦は失敗だ。神啓介は無事武漢に到着した」
 薄暗い基地の一室で一人の女がテーブルの上に置かれた水晶玉を覗き込んで言った。かのじょの言葉通り水晶にはバイクを折り現地の要人達に迎えられる神の姿が映し出されていた。
 この女の名を魔女参謀という。波がかった長い黒髪に巨大な金属の襟を持つ身体にピッシリと着くレオタードの様な服で全身を包みその上から黒マントを羽織っている。レオタードの様な服で包まれた脚には銀のメタリックなブーツを履いている。その整った顔立ちは下半分をベールで覆っているとはいえ妖艶さが漂っている。ジンドグマの四幹部としてその名を知られた女である。
 トルコの黒海沿岸トラブゾン近郊のある裕福な家に生まれた。彼女の家は表向きは古い血筋を誇る名家であったがその真の姿は呪術でもって人を殺していく魔術師の家であった。
 彼女も幼い頃より呪術を教えられ、成人する頃には稀代の呪術師としてアラブの裏の世界に知られるようになった。
 彼女に呪いをかけられ生き長らえた者はおらず多くの者が不可解な、そして無惨な死を遂げていった。同時に彼女は悪魔的に切れる頭脳でもってテロ活動も請け負いその怖ろしさはさらに知られるようになった。
 その呪術と頭脳をテラーマクロに買われドグマに入り大幹部の一人となった。だが悪魔元帥がテラーマクロとドグマの在り方を巡り衝突し袂を分かつと悪魔元帥についた。ジンドグマにおいては悪魔元帥の片腕として辣腕を振るった。冷徹にしてプライドが高く残忍な作戦を立案、指揮する事で知られている。
 「それ見た事か。所詮三体程度では]ライダーを倒す事など出
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