青き江の妖花
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に一人の男が見えてきた。
「よくぞ来た、神敬介」
赤く中央に銀の線が入り両脇に羽飾りを付けた仮面を被っている。胸を赤く太陽の光の様に彩った黒いバトルボディを身に纏い腰には赤と黒のベルトを巻いている。羽織っているマントは白である。右手は注射針に良く似た形状になっておりフェシング状のサーベルを中心に三つの銃口がある。左手には太陽の形を模した盾がある。縦の外側には無数の小刃が備えられている。彼こそアポロガイストの戦闘態である。
ギリシアのオリンポス山の近くに広大な所有地を持つ貴族の家の嫡男に生まれた。彼の家は代々多くの有能な軍人を輩出した名家であり彼も軍人となるべく育てられた。士官学校を優秀な成績で卒業した後に軍において華々しい武勲を挙げ続けた。戦禍により彼の家の者は皆死んでしまったが鉄の如き冷徹な心を持つよう育てられた彼は悲しむ事は無かった。その軍人としての有能さと冷徹さに注目したゴッド総司令は彼を組織に勧誘した。祖国への忠誠はもとより希薄な彼であったが素性の知れぬ組織への不安もあり当初は断っていた。しかし総司令の再三の勧誘と何よりもこれまで以上の力と戦いを得られるという事に魅せられゴッドに入った。殺人マシーンとの異名をとりゴッドにとって邪魔となる者を次々と排除し作戦を遂行していく彼はその非常な性質もあり見方からも怖れられる存在であった。
「アポロガイスト、二度もこの世に甦って来るとはな」
マシンから飛び降りアポロガイストの方へ歩み寄りつつ言った。
「全ては貴様をこの手で倒す事。偉大なる我等が神の力により甦ったのだ」
「俺を倒す事か・・・・・・。ならば復活したその力、どれだけ強くなっているか確かめさせてもらおう」
「それはこちらの台詞だ。さあ来い神啓介、っ仮面ライダー]となってこの俺と闘うのだ!」
「それはこちらも望む所・・・・・・。行くぞ!」
神はヘルメットをマシンの上に投げ両腕を大きく動かしはじめた。
大変身
両腕を真上に上げそこから真横へゆっくりと動かしていく。腕の動作と共に腰に風車のベルトが現われ手首と足首が黒の手袋とブーツに覆われ身体も銀のバトルボディに覆われていく。
エーーーーーックス!
掛け声と共に右手を左斜め上へ突き出し左手は拳を作り脇へ入れる。顔の右半分が仮面に覆われ左半分も覆われる。腰のベルトが強い光を発しその光が全身を覆う。
「行くぞっ、アポロガイスト!」
腰からライドルホイップを抜き前で]の文字を描き宣言した。
「喰らぇい!」
まず攻撃を仕掛けてきたのはアポロガイストだった。右手を]ライダーへ向け三連発の銃を発射する。
「トォッ!」
]ライダーはそれを跳躍でかわした。ライドルをスティックにしてその脳天を叩き割らんとする。
「甘いぞっ!」
アポ
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