青き江の妖花
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この場は退け」
「うう・・・・・・」
だが言い返す事は出来なかった。これ以上の戦闘が不可能である事は自分自身がよく解かっていた。
「早く撤退しろ。後は俺が引き受ける」
「クッ、じゃあそうさせてもらうよ」
ドクターケイトは忌々しそうにマントで身を包んだ。そしてその中に消えていった。
「クッ、アポロガイスト・・・・・・」
]ライダーはライドルを手に取り宿敵と対峙せんとする。だが力が足りない。ガクッ、と片膝を着いた。
「今の貴様では俺は倒せん。万全の状態でない貴様の相手なぞするつもりは無い」
「クッ・・・・・・」
「くれてやる。これを飲み毒を癒すがいい」
そう言って一つの瓶を]ライダーに投げ与えた。
「これは・・・・・・」
「解毒剤だ。そrを飲んだなら二日後には毒が完全に癒えているだろう。洞庭湖で待っている」
そう言うと踵を返した。
「それまでその身体預けておく。傷を癒し力と技を磨いておけ」
アポロガイストは立ち去っていった。後ろから自分の名を呼ぶ滝の声が聞こえて来た。彼は別の場所で戦闘員達の別働隊と戦っていたのだ。
二日後の朝早く神啓介はマシンで武漢を発った。遠ざかりみえなくなっていくマシンを滝はホテルの自室の窓から見送っていた。
「決闘か。健闘を祈るぜ」
滝はもう見えなくなってしまった神の背に言葉を掛けた。
「ライダーってのは因果なものだな。何時でも戦いから避ける事は出来ない。そして人々の為、世界の為に死ぬ事すら許されないしな」
滝は今まで共に戦ってきた二人のライダー、そしてライダーマンに想いを馳せた。どのライダーも素晴らしい戦士達だった。改造人間としての悲しみと悪への怒りを仮面の下に秘めただ平和の為、人々の為、そして世界の為に戦い続ける。その姿をいつも見てきたのが立花藤兵衛であり彼であるのだ。
「必ず勝って帰って来いよ」
滝はそう言うと部屋を出た。そして彼の任務に向かった。
中国の長い歴史においては分裂と動乱の時代も長い。五胡十六国然り五代十国時代然り。その中でも後漢末からの三国時代は有名であり古来より小説や演劇の題材として取り扱われてきた。我が国においても小説や漫画にされる事が多い。
多くの魅力ある人物が登場するが特に有名な人物の一人として曹操がいる。中原を制圧した彼が次に江南の支配を狙って南下した時にそれを迎え撃つ孫権の軍と対峙したのがこの赤壁である。ここでの戦いは『三国志演義』において前半最大の見せ場となっておりこの戦い以後時代は三国鼎立へ大きく進む事になる。
江が横に広がり湖となっている。水は土の為か赤くなっており何処かその名を彷彿とさせる。古戦場だけあり物々しい雰囲気を漂わせている。
神啓介はその東岸を進んでいた。やがて目の前
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