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八条学園騒動記
第七百八十三話 徴兵制度その六

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「角とかはね」
「なかったね」
「ただ斧はね」
 バイキングのもう一つのトレードマークであるこの武器はというと。
「使っていたわ」
「そうだったね」
「剣や槍を使って」
 剣もシンプルなデザインであった。
「そしてね」
「斧だね」
「斧は作業にも使えるし」
 戦い以外の時にもというのだ。
「あと海で戦う時も敵の船に引っ掛けて」
「ああ、引き寄せるんだ」
「その時にも使うから」
 だからだというのだ。
「使っていたわ」
「そうだったね」
「斧はね」
「実際に使っていたね」
「あれって役に立つからね」
「戦い以外の時も」
「木を切る時なんか」
 その時はというと。
「今でも使ってるしね」
「そうしているね」
「鋸もね」
「そうしているし」
「バイキングもよ」
「斧は使っていたね」
「実際にね、けれど本当にね」
 ペリーヌはあらためて言った。
「バイキングも海賊よ」
「そうなるね」
「倭寇とかと同じでね」
「そうなるね」
「ただ海だけじゃなくて」
 バイキング達はというと。
「川もね」
「行き来していたね」
「お水があるなら」
 即ち水運があればというのだ。
「何処でもね」
「船を使って行っていたね」
「もう何時何処に出るかわからない」
「神出鬼没で」
「攻められる方としてはね」
「たまったものじゃなかったね」
「しかも強かったから」
 実際にというのだ。
「大柄で腕力もあって」
「バイキングのイメージそのままに」
「それで逃げる時もね」
「船に乗ってあっという間だね」
「そんな連中だったから」 
「厄介だったね」
「もうね」 
 それこそというのだ。
「災厄だったのよ」
「当時の欧州の連中から見れば」
「そう、そしてね」
「そして?」
「今のエウロパの連中連合軍をよ」
「ああ、バイキングとか言ってるね」
「エウロパ戦役の時にね」 
 先の連合とエウロパの戦争の時にというのだ、連合軍は圧倒的な物量によってエウロパ軍を攻めて連合に有利な条件で戦いを終わらせた。
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