暁 〜小説投稿サイト〜
仮面ライダーZX 〜十人の光の戦士達〜
廃墟の巨人
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第にデストロンの実態に気付くようになる。そして不本意ながら風見と共闘するうちに彼の言う復讐よりも大きな『何か』に考えを巡らすようになっていく。
 科学班きっての俊英であり将来の最高幹部結城丈二の離反はデストロンにとって大きな損失であった。その戦力の殆どを失い遂に最終作戦として東京にプルトンロケットを打ち込む作戦を発動させた。
 X3と共にその作戦の阻止に向かったライダーマンはさそり谷にて宿敵ヨロイ元帥と対峙する。そして自分が首領に利用されていたに過ぎなかった事を知る。
 その彼の前にプルトンロケットがあった。これが発射されれば東京は壊滅し多くの人が死んでしまう。彼はこの時理解した。復讐より大きなものとは何か、が。
 彼はすぐに動いた。最早ヨロイ元帥への復讐は頭になかった。それよりも人々の命を、生活を護る方が大事だった。X3に後を託すとロケットに乗り込み空中で自爆して果てた。命を賭して多くの人の命と東京を救った彼に対しX3は仮面ライダー四号の名を贈った。
 この時に彼は死んだと誰もが思った。X3もデストロンもそうであった。だが彼は生きていたのだ。
 デストロンの最終作戦を察知したダブルライダーはX3と共闘する為日本に向かっていた。X3に合流する直前にプルトンロケットが空を飛ぶのを見た彼等はその動きから中に誰かがいるのを察知した。そして新サイクロンで空を駆るとロケットの中へ侵入しライダーマンを救出したのだ。
 一命をとりとめたライダーマンとダブルライダーがデストロンの基地へ向かった時にはデストロンは崩壊し首領もX3により倒されていた。首領はX3を基地もろとも爆死させようとしたが叶わなかった。ダブルライダーは風見や立花とはあえて顔を合わさず日本を去った。結城は暫く迷っていたが風見の家に向かった。だが既に風見は日本を後にしていたのだった。
 結城は次に立花藤兵衛が経営するスポーツ用品店セントラルへと向かった。そこには店を喫茶店へ改装しようとしている立花がいた。彼を認めて結城は声をかけた。
 目の前に立つ結城丈二の姿を認めて彼はまず呆然とした。そして次に彼に駆け寄りその両手を強く握り締めた。そんな彼を見て結城は笑った。自分も仮面ライダーであり支えてくれ気にかけてくれる人がいるのが嬉しかったのだ。
 それから暫くの間彼は立花と行動を共にした。デストロンとの戦いにおいて己が非力さを痛感した彼は更なる鍛錬を積んだ。そしてヘルメットやアタッチメントに改造を加えた。それを終えると彼も立花に別れを告げ日本を後にした。そしてダブルライダーやX3と同じく世界の平和を守る為にあくの者達との戦いに身を投じたのである。
 「前に来た時より復興が進んでいるな」
 結城は街並を見回しながら言った。大統領官邸や議事堂等があるベイルートの中心地でありとりわけテロ活動の激しか
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