廃墟の巨人
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んなに硬い物でも分子、原子を結合させている点がある。それが結点だ。そこを衝けば例えダイヤの様に強固なものでもたちどころに壊れてしまう」
「ではおんしはわしの・・・・・・」
「そうだ。あと0コンマ一秒でも見極めが遅れていたら俺が押し潰されていた」
「フフフ、見事じゃ。わしの完敗っちゅうことじゃな」
「そうだ。悪いが止めを刺させてもらおうか」
マシンガンアームを装填したその時だった。新手の戦闘員達がライダーマンの前に立ちはだかってきた。
「ムゥッ!?」
射撃を開始しようとしたところで手を止めた。見れば滝達インターポールの捜査官も取り囲まれていた。
「クッ、まだこれだけの戦闘員がいやがったのか」
滝が口惜しげに言うとそれを待っていたかのように一人の男が現われた。
「このベイルートに配した全ての改造人間と我等の作戦は全て水泡に帰してしまったがな。貴様等のおかげで」
「その声は・・・・・・・・・」
ライダーマンはその声を忘れたことがなかった。自らに無実の罪を着せ陥れた男。命を賭して救い出してくれた部下達を殺戮した男。ライダーマン、いや結城丈二にとって忘れ得ぬ憎んでも有り余る男だ。
「久し振りだな、ライダーマン」
目の前に現われたその姿を認めライダーマンの眼に怒りの炎がともった。
「貴様が・・・・・・。やはり生きていたのか・・・・・・・・・」
「我等が偉大なる神の御力により甦った。今一度悪をこの世に栄えさせん為にな」
「言うな、今ここで貴様を再び地獄へ送り込んでやる」
「ほお、死に損ないのその身体でか」
ヨロイ元帥はマシンガンアームを構えるライダーマンを口の両端を三日月の様に歪めてせせら笑った。
「心配するな、貴様なぞ何時でも始末出来る。だが今はベイルートから撤退せねばいかん。そこにいる岩石男爵と共にな」
横目でチラリ、と岩石男爵のほうを見た。
「このような男でも貴重な戦力でな。ある男に頼まれわざわざここまで出向いてきたのだ」
「す、済まぬ・・・・・・」
岩石男爵は戦闘員二人に両脇を担がれ戦場を離脱していった。
「グッ・・・・・・」
それを見てライダーマンも滝達も歯噛みするだけだった。
「デーストロンの時の借りもある。ライダーマン、いや結城丈二よ。貴様はカァーーメンライダーX3共々この俺の手で時間をかけてゆっくりと殺してやる。その時を楽しみに待っているがいい」
そう言うと高笑いと共に姿を消した。後にはライダーマンとインターポールの者達だけが残された。
「ライダーマン・・・・・・」
役が声を掛けようとする。だが滝がそれを役の左肩に右手を置き頭を振って制止した。
「ヨロイ元帥・・・・・・。俺は負けん」
ライダーマンは呟いた。静かで落ち着いた声であっ
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