廃墟の巨人
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々に倒していく。
「予想通りだな。雑魚は俺達に任せといてくれ」
滝である。
「貴方は怪人の方に専念して下さい」
役もいる。
「よし、頼むぞ」
ライダーマンは構えを取り奇械人と対峙する。アルマジロンは左腕の鎌を縦横に振るうが全てライダーマンのパワーアームにより防がれる。
「ブルルルルルーーーーー」
埒が明かないと見て身体をボール状に丸め体当たりを敢行する。だがそれも何無くかわされてしまった。
「その様な攻撃、このライダーマンには通用しない!」
「ググゥ・・・・・・」
その言葉を受け元の身体に戻り右腕の鞭をも駆使して攻撃する。両手を使い攻撃する事により防御に隙が生じた。それげ狙いだった。
「トォッ!」
堅い外皮に覆われていない柔らかなその腹へ蹴りを入れる。怯んだところへパワーアームを一閃させた。
「グォォォォォッ!」
腹部から鮮血をほとぼしらせ後ろへよろめき倒れた。そして爆死して果てた。
「おのれっ、よくも」
妖怪王女は手駒を失い呪詛の言葉を漏らした。
「ジンドグマの妖怪王女、後は貴様ただ一人だ!」
爆煙を背に言った。
「部下達の仇、こうなったらあたしの手で」
仮面に手をかける。人ではない別の何かに変化しようとする。その時だった。
「シャアアアアアアアアア」
何者かがフックの様なものを振り回しライダーマンに襲い掛かった。緑色の身体を持つ怪人、ジンドグマのツリボットである。
「えっ、この怪人はここにはいない筈じゃ・・・!?」
妖怪王女は驚きの色を隠せない。
「岩石男爵の指示でこちらに来ました。妖怪王女に協力してライダーマンを討つようにと」
ツリボットに同行している戦闘員が言った。
「岩石男爵から!?男爵には私達がここにいる事は・・・・・・」
王女は言葉の途中で岩石男爵の身辺に気が付いた。
(成程、そういう事ね)
やや上へ向けて視線をツリボットに戻した。
「判ったわ。協力、感謝するわ」
「有り難き御言葉」
「ここは任せるわ。すぐに援軍を率いてこの場に戻るからそれまで持ち堪えるように」
「ハッ!」
妖怪王女は戦闘員の言葉を受けると右手の平を顔の前にかざした。そしてそれを合図に姿を消した。
「フン、妖怪王女も俺やあの女の動きに気付いたか。まあ当然だな」
その状況を遠く離れた船の上からあの黒服の男が見ていた。
「気付かぬのはあの愚か者だけだ。戦力を集中させ敵を知る事こそ戦いだと知らぬ馬鹿が」
忌々しげに吐き捨てると懐から葉巻を取り出した。目の前ではライダーマンと怪人の闘いが幕を開けた。
「キィーーーキッキッキッ」
ツリボットが奇声を発し迫る。右腕のフックが妖しげな光を放つ。
ライダーマンはそのフックを
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