廃墟の巨人
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った。
既に戦闘員達は全員倒していた。ライダーマンが変身を解こうとした時不意に不気味な声が響いてきた。
「イーーーーッヒッヒッヒッ、やっぱりライダーの一人、見事な戦い方だねえ」
地から這い出てくる影があった。ヘビ女である。
「デルザーの改造魔人・・・・・・。ヘビ女か」
変身を解くのを止め滝、役と共に取り囲んだ。
「安心おし。今はあんた達と戦うつもりは無いよ」
「何!?」
驚くライダーマン達。
「いい事を教えてあげに来たんだよ」
ヘビ女は笑いながら言った。
「・・・・・・情報か。また内部で権力争いでもしているのか」
「ヒヒヒ、さてね」
ライダーマンの言葉にとぼけてみせた。
「まあ話を続けるよ。港へ行ってみな。そこであんた達が捜している事がやっているからさ」
「・・・・・・武器の受け渡しか?イスラエルかパレスチナの過激派達に対する」
「それは行ってみたのからのお楽しみだね。自分の目で確かめな」
「・・・・・・ううむ」
「待てライダーマン、罠かもしれないぞ」
滝が口を挟んだ。
「そうですね、デルザーでゼネラルシャドウの懐刀として暗躍した女、油断は出来ませんよ」
役もそれに同調した。
「フン、あたしを見くびらないで欲しいもんだね」
「何!?」
「あたしはインドで怖れられたナーガの血を引く者、あんた達を倒そうと思えば何時でも出来るんだよ」
ヘビ女の目が赤く光った。
「ムッ・・・・・・」
「そのナーガの血があたしの誇り。その誇りにかけて情報を伝えてやってるんだよ」
気が全身に纏われた。それはいつものドス黒い纏わりつくものではなく青い炎の様な気であった。
「・・・・・・解った、信じよう」
ライダーマンは変身を解いて言った。
「よく情報をリークしてくれた。礼を言おう」
「感謝する必要は無いよ。いずれあんた達は我々の軍門に降る事になるんだからねえ」
耳まで裂けた口で笑いながら言った。
「今はあんた達の武運を祈ってやるよ。けど覚えておくんだね。今度こそ我々悪の力が世界を支配するってことを」
ヘビ女は不気味な笑い声を残しながら消えていった。後に残されたライダーマン達は森を後にし港へ向かった。
「何ッ、どういう事だ。それでは俺の策が全く意味をなさぬではないか」
廃墟の中にそびえ立つビルの地下で例の黒服の男が岩石男爵に詰め寄っていた。
「仕方無いじゃろう。港にライダーマン達が向かっているという報告が入ったんじゃから」
岩石男爵は何が悪いのか、とでも言いたげな顔で言った。
「そもそもライダーマンは怪人一体を相手にするのが精々だと言ったのはおんしじゃろうが。何をそんなに怒鳴る必要があるんじゃ」
「それは二体同時に攻
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