第四幕その一
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第四幕 平和と中華街
先生は朝起きると皆と一緒に朝ご飯を食べてです。
そのうえで平和資料館に向かいました、その途中も長崎の街や名所を見て回ります、その中で先生は言うのでした。
「原爆で昨日行った大浦天主堂もね」
「破壊されたんだね」
「原爆はとんでもない威力だったから」
「それでだね」
「そうなんだ、もう一部しか残らない様な」
そこまでのというのです。
「とんでもない被害を受けたんだ」
「酷いね」
「教会まで破壊されるなんて」
「それも一部しか残らない様な」
「そんなことになるなんてね」
「多くのお寺も神社も壊されてね」
そうしてというのです。
「教会もだからね」
「原爆はそこまでの被害をもたらして」
「多くの人を死なせて」
「そして街を破壊し尽くしたんだね」
「この奇麗な長崎を」
「そうなんだ、一瞬でね」
まさにそう言っていい状況でというのです。
「何もかもを破壊し尽くしたんだ」
「それが原爆だね」
「原爆の持つ恐ろしさだね」
「そして戦争ね」
「戦争自体がね」
「そうだよ、戦争はしなくていけない時もあるけれど」
それでもと言う先生でした。
「やっぱり出来る限りね」
「しないことだね」
「そのことが大事だね」
「本当に」
「そう思うよ、心からね」
先生は心から言いました、そうして平和記念像を見てです。
資料館に入りました、そこには原爆がもたらした被害が詳しく紹介されていました。その中にです。
原爆を受けた人達の状況が紹介されていましたが皆息を飲んでしまいました。
「実際に見ると」
「どれだけ恐ろしいかわかるね」
「人の身体がこうなるなんて」
「肌がずり向けて垂れ下がって」
「全身大火傷になって」
「そうして死んでいったんだ」
「そうだよ、それだけ熱が酷くて」
原爆はというのです。
「爆風もね」
「凄いね」
「これだけのものが出るんだ」
「何でも吹き飛ばして」
「とんでもないね」
「そして何と言ってもね」
先生は悲しいお顔でお話しました。
「放射能があるから」
「そうだね」
「原爆、核兵器にあるからね」
「放射能が」
「それも問題だね」
「そう、それを受けてね」
そうしてというのです。
「大勢の人が亡くなって」
「後遺症に苦しんで」
「長崎の街に残留放射能があって」
「それでだね」
「尚更酷いことになったね」
「そうだよ、こんなものは使わない方がいいよ」
先生は心から思って言いました。
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