第三百七十六話 九尾の黒猫と共にその十六
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「全部普通にあるし」
「冷凍も出来ますね」
「冷凍庫なくても」
それでもいうのだ。
「氷の術と科応用して」
「錬金術の技術もですね」
「そうして造ること出来るさかい」
だからだというのだ。
「それでね」
「別にです」
「珍しいものではないですね」
「そうです、アイスコーヒーも」
飲んでいるそれもというのだ。
「同じです」
「氷入ってるけど」
「この世界ではです」
「冷凍出来て氷も簡単に作れるからやね」
「贅沢ではないです」
「そやねんね」
「実にです」
黒猫は主にさらに言った。
「ご主人は質素です」
「そやねんね」
「はい、ただ」
「ただ?」
「ご主人は和食もお好きですね」
「お寿司好きやで」
「お寿司は贅沢ですね」
この料理はというのだ。
「このコロンビアでは」
「高級料理店やね」
「それもかなりの」
「本格的な日系人の人がやってるお店あるけど」
「ボゴタに」
「あのお店は贅沢ですね」
「そやからあたしも滅多に行かへんで」
ニキータもこう言った。
「実際に」
「左様ですね」
「そやで、あそこに行くのは贅沢や」
「そのことはそうですね」
「そやね」
コロンビアを統一してからこうした話もした、そしてアレンカールが南米諸国の統一に動き瞬く間に多くの国を自身の勢力に加えてだった。
コロンビアにも使者を送ってくるとだ、ニキータは言った。
「よし、前向きにや」
「このお話受けられますか」
「そうされますか」
「アレンカール様からの申し出を」
「そうするわ」
市長と店長、ウェイトレスに答えた。
「あたしはコロンビア一国の器って思ってたし」
「それで勢力を拡大せずですね」
「内政と貿易に専念されましたね」
「そうでしたね」
「そやからね」
だからだというのだ。
「アレンカールさんとお会いして」
「そうしてですか」
「正式にですか」
「あの方と共にですか」
「この世界救うわ」
そうするというのだった。
「これからは」
「ではですね」
黒猫も言ってきた。
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