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星河の覇皇
第八十七部第五章 外の世界の動きを無視しその五十三

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「存在しなかったかと」
「仮想でも敵国は存在する」
「それは連合も同じです」
「それはエウロパでありな」
「サハラそしてマウリアとも」
 この二国もというのだ。
「同じだとです」
「君は考えているな」
「そうして国防を考えています」
「そうなのだな」
「そして敵国を見て」 
 そうしてというのだ。
「国防を考えていく」
「そうしないとだな」
「国は守れません、鎖国をしていても」
 例えそうしていてもというのだ、八条は連合が国家連合であることから諸藩が事実上の国であった徳川幕府に例えられることが多いことから鎖国を話に出した。
「それでもです」
「敵国は存在している」
「ですから」
「常に他国を見て」
「国防はしていくべきです」
「それもまた政治だ」
「これまで連合は他国を見ていても」 
 それでもだったのだ。
「中央政府に国防省は存在せず」
「どうしてもな」
「はい、国防においては」
「確かな形を成していなかった」
「有事には中央政府大統領が国家元首として」
 この立場でというのだ。
「各国軍の最高司令官として」
「全てを統括してな」
「軍を動かすと定められていましたが」
「各国政府にな」
「権限が大きく」
「そしてだった」
「はい、有事でも各国政府が中央政府に反対したりすれば」
 そうした事態が起こってというのだ。
「どうなっていたか」
「わからなかったな」
「そうでした」
 そうした状況だったというのだ。
「ですから何かあれば」
「その時はな」
「軍が動くかどうかです」
「甚だ不安だった」
「そもそも国防計画自体がです」
 それもというのだ。
「存在しませんでした」
「確かな省庁が立てたな」
「連合全体のそれがなく」
 そしてというのだ。
「国防は非常に不安でした」
「長い間そうだった」
「九百年の間」 
 八条は真剣な顔で述べた。
「若しこの間に有事があれば」
「エウロパが攻め込むだのな」
「その時は」
「非常に不安だった」
「そうでした、ですが」
「今は違う」
「確かな戦力が存在し」
 中央政府の下に中央政府軍が存在していてというのだ。
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