第6話
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構えた時だった、トイレの方からゾロゾロと何人も不良達が出てくる。
合計九人。
上条一人で勝てる人数でもなく上条はすぐに振り返り逃走する。
不良達は上条を追い美琴もその後を追う。
(美琴が追うという事は何かあったのか・・・・・どうでもいいか。)
すると麻生のテーブルに先ほど上条が頼んだ苦瓜と蝸牛の地獄のラザニアが運ばれる。
麻生はそれをスプーンですくい一口だけ口に運ぶ。
(不味い。)
そう思い席を立つとお金を払い少し散歩をしながら寮に戻ろうとする。
するとゴロゴロと音と同時に雷雲が現れ巨大な雷が落ちる所を見る。
麻生は美琴が上条に雷でも落としたのか、と予想した。
そして次の瞬間にはまわりの電気が消え停電になる。
(あいつらは必ず周りに迷惑をかけるな。)
そう思いながら寮に戻り寝るのだった。
七月二十日、夏休み初日。
上条当麻は朝っぱらから絶句した。
昨日美琴のおかげで電化製品の八割が殺られていて冷蔵庫の中身が全て全滅していた。
加えて非常食のカップ焼きそばを食べようとしても流し台に麺を全部ぶちまけ外食しようにもキャッシュカードを踏み砕き小萌先生から電話があり。
「上条ちゃんは馬鹿ですから補習です〜♪」
と連絡網が来た。
とりあえず上条はカードの再発行と冷蔵庫・・・というより朝ご飯をどうするか悩んでいた。
麻生に作ってもらうかと思ったが上条の冷蔵庫が殺られていているのなら麻生の冷蔵庫も同じだろうと考えコンビニで何か食べるかという結論に至った。
「いーい天気だし、布団でも干しとくかなー。」
そう呟いて気持ちを切り替えて網戸を開ける。
天気もよく補習から帰ってくればふかふかの布団になっているはずだ。
二メートル先にビル壁がなければ。
「空はこんなに青いのにお先は真っ暗♪」
一人でこんな事を呟かないとやってられない状態まで追い込まれる。
とりあえず布団を干そうとベランダを見たら既に白い布団が干してあるのが見えた。
上条は一人暮らしなので布団をベランダにかけられるのは上条以外存在しない。
よく布団を観察するとそれは布団ではなく白い服を着た女の子だった。
「はぁ!?」
手に持っていた布団がばさりと落ちた。
鉄棒の上でぐったりとバテていて身体が折り曲り両手両足をだらりと真下に下がっている。
年は上条より一つか二つ年下に見える。
外国人らしく肌は純白、髪の色は銀髪だろう。
髪の長さはとても長くおそらく腰ぐらいまで伸びているだろう。
服装は教会のシスターさんが着そうな服装だった。
色は漆黒ではなく純白だが。
上条が観察しているとピクンと女の子の指先が動いた。
だらりと下がった顔がゆっ
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