第七百八十二話 トム達と海賊その十一
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「海賊は無理だからね」
「軍隊ね、連合で軍隊に入るって」
ペリーヌはトムのその言葉を聞いてこう言った。
「変わった人ってね」
「言われるね」
「他に色々お仕事あって」
「儲かるお仕事もあるし」
「公務員だけれど」
「公務員も他にお仕事あるし」
「入るっていうと」
軍隊にというのだ。
「結構ね」
「変わってるっていうね」
「ええ、おかしくないけれど」
「警察や消防署の次かな」
「なりたい人もね」
「そうそう、お祖父ちゃんも言ってるよ」
スターリングはその軍人である祖父の話をした。
「入隊したら大学入学の資格とか取れてね」
「いいんだよね」
「うん、けれどね」
それでもとだ、トムに話した。
「特に地位も高くないし」
「お給料はあっても」
「制約も多いしね」
「それでだね」
「どうしてもね、アメリカでもどの国でも」
即ち連合ではというのだ。
「あまりね」
「人気のないお仕事だね」
「もう入隊を志願したら」
「それで入れるね」
「倍率なんて」
求人のそれはというのだ。
「ほぼ一だよ」
「確実に入られるね」
「アメリカ軍もそうで」
この時代のというのだ。
「中央政府軍もね」
「同じだね」
「幸いいつも定員は足りているけれど」
それでもというのだ。
「あまり人気ないのは事実みたいね」
「警察官になりたい人はね」
蝉玉はこちらの仕事の話をした。
「多いわね」
「そうだね」
「市民を護る」
「そうしたお仕事だから」
「制服も恰好いいって言われて」
「それでね」
スターリングはだからだと応えた。
「人気があるね」
「かなりね」
「消防署員も」
彼等もというのだ。
「そうなのよね」
「いざという時に人を助ける」
「火事が起こっても」
「そうしたお仕事だから」
だからだというのだ。
「本当にね」
「そう、けれど」
「軍人になると」
「マイナーだね」
「警察官や消防署員と比べた」
「三番目」
「順位なら」
二人で話した、そしてトムも言った。
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