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八条学園騒動記
第七百八十二話 トム達と海賊その十

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「もうそれでいいんだね」
「そうなるわね」
「そうだね」
「本物じゃなくても」
「自分がいいなら」
「そう、そもそも本物の海賊ってね」 
 ペリーヌは笑って話した。
「いる筈ないし」
「ここにね」
「連合の中でもね」
「宇宙海賊もね」
「アウトローだからね」
「犯罪組織だしね」
「だからね」 
 その実情はそうした者達でというのだ。
「リアルでいたら」
「刑務所送りだね」
「そして重罪人だと」
 その場合はというと。
「死刑よ」
「そうなるね」
「公認されてる海賊なんていないから」
「連合ではね」
「昔はいたけれどね」
 キャプテン=ドレイクがそうであったしコルセア達もだ。政府公認の海賊は確かに存在していたのだ。
「今はいないわよ、大体連合が公認したら」
「海賊をね」
「その相手は言うまでもないしね」
「エウロパだね」
「あの国以外はね」
 それこそというのだ。
「しないわよ」
「海賊をやるにしても」
「連合としてはね」
「だから皆犯罪者だね」
「そうよ、強盗と同じよ」
 海賊の実態はというのだ。
「山賊やハイウェイマンともね」
「同じだね」
「実際はね、だから本当にいたら」
「洒落になっていないね」
「そうよ、だからね」
「僕達が本物の雰囲気持っていなくて当然だね」
「ええ、しかしエウロパ相手に海賊するなら」 
 ペリーヌは連合市民として笑って話した。
「いいかもね」
「貴族共から巻き上げる」
「民衆を搾取して得たものをね」 
 スターリングと蝉玉も笑って話した。
「それならね」
「最高だね」
「そうした海賊ならやりたいわね」
「それも政府公認ならね」
「貴族は悪い奴等だし」
「悪い奴等から奪って何が悪いよ」
 そうなるというのだ。
「本当にね」
「その通りだね」
「連合って真面目だからね」 
 トムは少し残念そうに苦笑いを浮かべて話した。
「そうしたことは公認しないね」
「うん、海賊もとかね」
「そうしたことしないわね」
「だからね」
 それでというのだ。
「そこは残念だね」
「中央政府もだし」
「各国視政府もね」
「そこが残念だね、軍隊は入られても」
 それでもというのだ。
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