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彼は いつから私の彼氏?
9-3
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、冷静さを失って居たわけでは無く

「まだよ 個人戦が控えているわ 太子女学園で2冠よ 頑張っていこうね 今度は秋元蓮花も考えて仕掛けて来るわよ 花梨」と、若葉は引き締めていたが、まるで花梨と秋元蓮花が決勝で闘うみたいなのだが・・・私だって・・・

 お昼休みにホテルからお弁当を届けてくれていて、時間を見計らい、こしらえてきてくれたのだろうハムカツと厚焼き卵のサンド。まだぬくもりがあった。それと、ポテトサラダに卵サラダのサンドとバナナが添えられていた。そして (突進だ 太子女学園)のメッセージカードも。ホテルの心遣いに皆がジーンと来ていて、食べていると、お父さんが現れて

「水澄 よく やったな スマホ配信しておいたから お母さんも喜んでいるはずだ  個人戦も期待してるぞ 帰りは一緒なんだろう?」

「だからー 前にも言ったじゃない! 交流会があるから もう 1泊だって! 気が散るからあっち行ってよー」 ちょっと 言葉がきつかったかなーと思っていると、横で聞いていた香が

「水澄 交流会って何? そんなのあるの?」 

「うーぅ あのね 小学校の仲良かった子が名古屋に居るから 会って行くの」と、誤魔化していたのだが 「ふ〜ん」と、香は怪しげな眼で見ていた。

 個人戦の準々決勝が始まって、1試合目は花梨と山手丘の見沼川七菜香で2試合目は若葉と東京代表の久遠美玖。3試合目に私と二色が浜中学の進藤かがり、4試合目は燕先輩と秋元蓮花。

 花梨は1ゲーム目を7-11で落としていた。私は準備の為、見ていなかったのだけど、後で若葉から聞かされたのだけど、1ゲーム目終わった後も花梨は落ち着いていて、ニャッとしていたよと。そして、2ゲームからは3ゲーム連続で立て続けに取って、相手を圧倒していた。きっと、最初のゲームは相手の動きを見ていたのだろう。つぎの試合の若葉も落ち着いていて3-1で勝ち上がっていた。

 そして、私の番で、相手も私のスマッシュに戸惑っていて対応できないままに、最後のスマッシュは「私達はあなた達とは 目指しているものが違うのよ!」と打ち込んだのだ。3-0で圧倒していた。燕先輩の試合。秋元蓮花に苦手意識もあるのか3ゲームとも喰い下がっていたが、最後は取られてしまっていた。

「あなた達はこの1年間本当に頑張って来てくれたわ 監督なんか団体優勝の時から感激しちゃって、今は、自慢顔で校長の横に座ってるの 準決勝の4人のうち3人がウチの学校なんだものねー ここまででも、充分よ 水澄なんて1年前はラケットは右ですか左ですかなんて言ってたんだものねー 呆れるわよー でも これから 同士打ちよね お互いのことは良く知ってるから・・・思い切ってね ただ秋元蓮花も立ち直ってくると思うけど、今は あなた達のほうが勢いあるからね」と、コ
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