暁 〜小説投稿サイト〜
彼は いつから私の彼氏?
9-3
[1/3]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
 いよいよ決戦の日。まだまだ晴れ渡っていて朝からの暑い陽差しだった。ホテルの人が全員で必勝と見送ってくれた。

 私達は団体戦2試合目なので、準備練習をして、会場に入ると、お父さん達の応援横断幕が眼に入って、学校の校長以下数人の先生とかクラブのOBの姿も。

 日進中央中学との試合が始まって、トップの花梨は圧倒的に勝っていたのだが、燕先輩は2-2からの最終ゲームまでもつれたが最後に落としてしまったのだ。

「ごめん 迷ってしまってー」と、謝っていて、私達 団体チームにとっては、初めて相手にポイントを取られていたのだ。だけど、私達ペァと美麗先輩が取り返して、決勝に進んでいた。その前の試合も山手丘が二色が浜中学に3-0で勝っていた。いよいよ 決戦なのだ。

「先輩 どう? ウチ 可愛いですか?」と、試合前 花梨が燕先輩を掴まえて

「えっ 何 ゆうてんねん こんな時に・・・」

「だって 優勝したら カメラとかあるじゃーぁないですかー 可愛くないとー」

「ふっ 花梨 勝ったら 可愛くなるんじゃぁない」

 花梨は、さっきの試合で燕先輩が考え込んでしまっているのを解きほぐそうとして・・・そんなことを・・・ もう 花梨はエースの風格も備わってきてて余裕さえ感じるのだ。

 昨日の時点で予想はしていたのだろうけど、相手のベンチサイドはワサワサしていたが、決勝の試合が始まると、花梨の低く鋭く伸びるフォアハンドに、かと思うと逆サイドへのバックハンドがさく裂していて、中学女王の秋元蓮花は花梨の速さと鋭さに慌ててしまっていて、花梨は2ゲームを連取していて、だけど、3ゲーム目は取り返されたが、花梨は落ち着いていて、結局 花梨が3-1で勝ったのだ。花梨は澄ました顔をしていたが、相手ベンチは騒然としていて、しきりに見沼川七菜香に何かを言っているのだ。そして、2試合目も燕先輩は落ち着いて見沼川七菜香を上回る強打を繰り出して3-1で勝っていたのだ。あと、もう 1試合 私達が勝つと 悲願の頂点なのだ。もう、相手ベンチも声が出ていなくて静かだった。私達が強いのはわかっているから、もう覚悟しているのだろう。

 私達は落ち着いていた。私達は最強なのだ。二人とも負けるわけが無いと自分達に言い聞かせていた。私がフォアハンドを繰り出すと微妙に変化していて、打ち返せない。返ってきても、若葉が同じコースへ、そして浮いて返ってきた球を私はバックハンドで逆サイドへ。最高のコンビネーションなのだ。1ゲーム目は立ち上がり連続8ポイントで圧倒していた。その後も優位に試合を運んで3-0で勝った。

 優勝なのだ。去年のリベンジ 3-0で、太子女学園の悲願を勝ち取ったのだ。監督もコーチも大騒ぎだった。勿論、応援に来てくれている人達も。私達6人も抱き合って喜んでいたのだが
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ