第九話 天使達の降臨その二
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「何でここで虎なんだ?」
「それも謎だし」
「誰にだって間違いはあるわよ」
しかしいつものことなのでウェンディーヌは動じない。
「とにかくね。先に見つけ出すのは私達よ」
「ちっ、それならな」
ゴーオンレッドがその彼女に言い返す。
「俺達だって意地があるんだ。先に見つけ出してやるからな」
「それはこちらの台詞だ」
サイクロプスが冷静に返す。自分達を指差してきたゴーオンレッドに対して。
「俺達にしても聖杯は必要だ」
「それは聞けない話っす」
ゴーオンブルーがそのサイクロプスに返す。
「あの聖杯はモンサルヴァートのパルジファル王に返さないといけないっす」
「だからそういう訳にもいかんのじゃ。じゃが」
ガジャはここでまた言うのであった。
「今は撤退じゃ。帰らせてもらう」
「また会おうぞ」
「今度こそ聖杯を手に入れるぞ」
ヴァッフォとミゲラが最後に告げてきた。そして彼等はそのまま京都の街から消えた。後に残ったのは戦隊の面々と京都の人々であった。
「何か凄いショーだったな」
「ああ、そうだな」
「あそこまで凄いショーなんてな」
「なかったよな」
京都の人々はそう思っているのだった。それぞれ話をする。
「何のテレビ番組の収録だろうな」
「ああ、面白かったな」
「迫力もあったしな」
「誰も戦いって思ってないのね」
ハリケンブルーはその京都の人達を見ながら話した。
「まあ公になるよりずっといいけれど」
「その通りだ。今はな」
「私達が何をしてるのかばれたら問題よ」
理央とメレがそうだというのである。
「それこそね」
「その通りだ。さて」
「はい、理央様」
メレはにこにことして理央を見ている。
「私は理央様といつも一緒ですから」
「っていうか君達」
ゲキブルーがその二人を見て言う。
「何時の間にその姿に?」
「ああ、これか」
「これね」
見れば二人も今はスーツを着ている。ゲキレンジャーの面々と同じものであり理央は黒、メレは緑である。その姿でいるのであった。
「俺達も変身できるようになった」
「この姿にね」
「おい、それは何でなんだ?」
ゲキバイオレットがそのことを二人に問うた。
「どういった理由で」
「復活した理由はわかったけれどな」
ゲキチョッパーはヤバイバとツエツエのかなり間抜けなやり取りを覚えていた。
「それでもよ。スーツまでなんてよ」
「それも当然のことじゃ」
しかしであった。ここでマスターシャーフーが一同のところに出て来た。他の拳聖達も一緒である。
「二人は既に激獣拳に目覚めておったからじゃ」
「それでこの姿に」
「そういわけだったのか」
皆このことについて言う。
「二人共それじゃあ」
「今は」
「左様、新たな戦士」
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