最終話 笑顔に満ちた世界その六
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「店が開店してないならな」
「そうだね」
白い五色田が頷いて応えた。
「それなら」
「最初から行くつもりだったしな」
「お店の後でね」
「店はまた今度だ」
新規開店のというのだ。
「水族館行って色々観ようぜ」
「海の生きもの達をね」
「沖縄の生きものだっているしな」
「いいね」
「沖縄は海もいいのよね」
ハミィは笑顔で言った。
「泳いでもいいし自然もね」
「いいよね」
「ええ、ただね」
ハミィはここで複雑な笑顔になった、そうしてそのうえで白い五色田に対してこんなことを言ったのだった。
「海は水着でしょ」
「うん、なるね」
「水着で海に出たら」
その服を着てというのだ。
「皆見るから」
「男の人が」
「そのことがね」
どうもというのだ。
「気になるわ」
「もうそこは気にしないことだよ」
「そうしたものだっていうのね」
「そうだよ」
まさにという返事だった。
「多分他の星でもだよ」
「私だって人間の姿によくなるけれど」
キャンデリラも言ってきた。
「海とかプールで水着になったらね」
「皆見ますね」
ラッキューロが続いた。
「人間が」
「そうなのよね」
「そこが気になりますね」
「私もね」
「確かに他の星の人達もだけれど」
キャンデリラはさらに言った。
「地球だと極端なのよね」
「見る人多いですよね」
「そうなのよね」
「それはわかる」
明神も頷くことだった。
「私も水着になるとな」
「見られるわね」
「時として食い入る様にな」
そこまでというのだ。
「見られる」
「それが気になるわ」
「それが地球人と言えばそれまでですが」
インサーンも話に加わった。
「気になることは事実です」
「そうよね」
「私も人間の姿で海に出ますと」
水着を着てというのだ。
「注目されますし」
「インサーンさん美人でスタイルいいですから」
クレオンが言ってきた。
「人間にももてますよ」
「そうなのですね」
「永遠の十七歳ですし」
クレオンはインサーンにこうも言った。
「もてるのも当然です」
「では自信を持って」
「海に行きましょう」
「これからも」
「ちなみに僕海に行きますと」
クレオンはさらに話した。
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