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夢幻水滸伝
第三百七十六話 九尾の黒猫と共にその二

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「あとお野菜、それにお肉にデザートも」
「それぞれですね」
「頼むわ」
「それでは」 
 ウェイトレスはそれならと応えてだった。
 そのうえでそうした料理を持って来た、ニキータはそれ等を食べて満腹になったがここで黒猫に言われた。
「ご主人満足されましたか」
「これで。やっぱりまずはやで」
 ニキータは最後のコーヒーを飲みつつ応えた。
「食べることや」
「それからですね」
「何でもな」  
 それこそというのだ。
「食べたら何とでもなる」
「それではこれから」
「とりあえずお店出て」
「それからですね」
「住むとことお仕事探して」
 そうしてというのだ。
「はじめようか」
「この世界を救いますね」
「そうしよな」
 明るい笑顔で勘定を払ったうえで店を出ようとした、だがすぐに初老の犬人の男がやって来てカウンターで言って来た。
「お話は聞きました」
「あたしのこと?」
「星の方だそうで」
「そやけど」
「あの、これからのことは」
「犬も歩けばやで」
 棒に当たるというのだ。
「そんな感じでやってくわ」
「つまり何も決まっていないのですね」
「そうなるね」
 明るく言った。
「そういえば」
「あの、でしたら」
 男はそれならと返した。
「私はこの店の店長ですが」
「そうなん、美味しかったで」
「あの、そのお言葉とお支払いは兎も角」
 勘定を出したニキータに応えた、ウェイトレスは受けてそうしておつりを返す。
「これからのことが決まっていないのでしたら」
「それでなん」
「市長に会われてはどうでしょうか」
「このボゴタのやね」
「そうされてはどうでしょうか」
「そやね、お仕事でも紹介してくれたら」
 ニキターはおつりを受けつつ気楽な感じで言った。
「ええし」
「それでは」
「行って来るね」
 こう言ってだった。
 ニキータは店長に市の地図を渡してもらい今の自分達の現在地も教えてもらってだった。その足で黒猫と共に市役所に向かったのだった。
 そして市役所に着くとだ、黒猫に言われた。
「ではこれからですね」
「中に入ってな」
「市長さんにお会いしますね」
「そうしよね」
 こう言うのだった。
「今から」
「そうしましょう」
「そういうことで。ちょっとええ?」
 今度は市役所の門のところにいる門番の兵士達に声をかけた。
「市長さんとお話したいんやけど」
「?まさか貴女は」
 トロルの兵士が彼女のレベル等を見て驚きの声をあげた。
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