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夢幻水滸伝
第三百七十六話 九尾の黒猫と共にその一

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                第三百七十六話  九尾の黒猫と共に
 ニキータ=ソラノはこの世界に来てすぐに声からどういった世界で自分と他の者達は何をすべきか言われた。
 そしてだ、ボゴタの市街地にいることに気付いたが。
「ご主人、はじめまして」
「ああ、自分神具やね」
 ニキータは自分の左隣から声をかけてきた九尾の黒猫に顔を向けて言った。
「そやね」
「はい、そうですよ」
 黒猫は笑顔で答えた。
「これからご主人を何かとサポートしますね」
「宜しくな」
「はい、頑張っていきましょう」
「ほなね、しかし」
 ニキータはあらためて言った。
「これから何をしようか」
「この世界を救うとしても」
「まあ何とかなるね」
 すぐにこうも言った、それも笑って。
「ほなまずはお腹空いてるし」
「何か召し上がられますか」
「そうしよか」
 笑顔で言うのだった。
「これから、それでな」
「食べてからですね」
「それからな」
 笑顔で言うのだった。
「考えようか」
「そうされますか」
「そうしよな、そこで何かあったら」
 食べに入った店でというのだ。
「めっけもんやし」
「だからですね」
「食べような」
 こう言ってだった。 
 ニキータはすぐ傍にあった食堂に入ってコロンビアの家庭料理を注文しようとした、だがそこでだった。
 彼女を見た猫人のウェイトレスが飛び上がらんばかりに毛を逆立てて驚いてだ、こう言ったのだった。
「貴女は一体」
「あたし?ニキータ=ソラノやで」
「いえ、お名前でなく」
 ウェイトレスは席で平然としているニキータに言った。
「そのレベルとステータスは」
「ああ、そういえば」
 ニキータはここでウェイトレスや周りの客達のそうしたものを見て言った。
「あたしだけ桁外れに高いね」
「桁外れにも程があります」 
 ウェイトレスは言った。
「神霊か星の方の様です」
「その星の娘なんやけど」
「それで当店に来られたのですか」
「今さっきこっちの世界に来たばかりやけど」
 それでもというのだ。
「お腹空いて」
「それで、ですか」
「まずは食べようと思って」
「そうでしたか」
「やっぱりあれやん」
 ニキータはここでも笑って話した。
「腹が減ってはっていうし」
「まずはご飯ですか」
「それでやねん」
「こっちに来られたのですね」
「そやで」
「そうでしたか」
「それでやけど」
 ニキータはさらに言った。
「これからやけど」
「はい、どうされるか」
「それな、これからな」
「ご飯をですね」
「玉蜀黍に」
 中南米の主食の一つであるこの作物から話した。
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