第二章 ミッションEX : 肩にある傷
第十七話 点ではなく面で。
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ブロロロロロ……
私たちは駐機場に向かい、ヘリに乗り込もうとしていた。
このヘリに乗り、東京の皇居周辺に着陸、制圧して拠点を作る。
その他に、ヘリ2機に別れ、皇居に向かう。そういう予定である。
提督は、私たち(F/A18・yak-131・EF-2A)のところに乗ってきた。
「出発するぜ?」
何故か聞いたことのある声だ。
まるで半年くらい前、いや、もっと聞き馴染みのあるような…
声の主が、こっちを向いてきた。
「姉ちゃん(F2A)!?」
「えーっと…知ってる人?」
「知ってる人も何も、姉ちゃんですよ!?」
提督の質問に対して、EF-2Aが返す。
私はその一部始終を見ていた。
「っあ…んぅ…」
姉であるF-2Aは、ずっと抱きつかれているため、
困惑が頭を回っていた。
「ところでF2A、居酒屋は?」
「くぅ…今聞くことかぁ?、閉めてきた。」
F2Aは背中をがっちりと掴まれていて、
離れることが出来ない。
だが、任務なので、仕方なくEF-2Aは手を離した。
「…出発する。」
エンジンの出力が上げられ、地面から離れた。
側面ドアは開けたままで、ミニガンなどはない。
あたりは暗く、奇襲にはふさわしい。
一応ミサイルは12発合計で着いているようだ。
羽田空港を離陸して、皇居に近づいていく。
辺りのビル街を抜け、千代田区に入り、皇居に近づいていく。
じっくり見てみると、深海棲艦の特徴を持った人のようなものが見えた。
「着陸地点の敵を殲滅してくれ。着陸出来ない。殲滅するまで旋回待機する。」
「わかった。」
EF-2Aはセーフティーを外し、スコープを覗き込んだ。
瞬間、銃口から眩しい光が放たれた。
その銃弾は真っ直ぐと敵へとむかい、命中した。
「EF-2A、それが戦闘開始の合図だよ。」
「分かってる。」
次々に弾が放たれ、それぞれが敵に命中していく。
深海棲艦のようなものはこっちに気付かず、あっという間に数は減った。
ヘリは空いた広場に近づき、リペリング降下するため、ロープを下ろした。
「少し敵が多いがな、ここしか降ろせなさそうだ。すまんな。」
カラビナをロープに着け、降りる準備をする。
「カラビナチェック!」
「チェック!良し、GO!GO!GO!」
夜の光が灯る東京の景色を見ながら、ロープを掴み、ヘリから飛び降りる。
ロープを高速で降り、地面へ接地する。すぐさまカラビナを外し、EF-2Aが降りてきた。
背中の武器を取り出し、敵へ射撃する。ロープは引き上げられ、ヘリは上空で待機していた。
「yak-131は?」
「yak-131はスナイパーライフルで支援する。救助が必要なら
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