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お昼過ぎに宿舎のホテルに着いて、直ぐ、お昼ご飯となって、ホテルでカレーライスにコロッケが1つ乗ったものだった。兵庫代表の摩耶女子学園と同宿なのだけど、第1ステージの予選ではグループは違っていた。準備練習は4時から1時間あてがわれていて、少し時間的には余裕があった。ホテルのマイクロバスで会場の体育館まで送ってくれることになっている。みんなが調子良くって、仕上がり順調で
「明日のメンバー トップ 美麗 2番 香 ダブルスは水澄と若葉 4番朝咲 5番 燕 で行く 全部勝て! 一つも落とすなよ」と、コーチから檄があった。私達も予選なので 勿論 全部勝つつもりだった。監督もコーチもやっぱり花梨は見せないつもりなのだ。だから、花梨も準備練習を軽く流す程度だった。その日の夜はゲンかつぎなのか、当たり前にトンカツとだし巻き卵が出ていた。
翌日は団体戦の第1ステージだけだったので、花梨も出番がなく、アシストに徹していたのだ。1グループが4チームが総当たりで、勝敗に関係なく5試合全部やるのだけど、私達は順調に難なく3試合とも5-0で勝ち上がっていた。
「香 どうだ? 明日はトップでいけるか?」と、試合の後、監督が聞いていた。
「いきます! 勝ちます!」
「うん 今の 香だったら 大丈夫だろう じゃー 決まりだな」
「明日の団体戦のメンバーを発表する トップ 香 2番手は 燕 ダブルス 水澄、若葉 4番 美麗 5番 朝咲 以上。 香 思い切っていけ! ダメでも 後が取り返してくれるからな 今度は、先に3勝だ それと、個人戦もある みんな 普段どおりな! 花梨 いよいよ 初戦だぞー 暴れろよなー」
「わかってます 思いっ切りやります」
2日目は、団体戦の第2ステージ(決勝トーナメント)1・2回戦と個人戦の1〜4回戦なのだ。団体戦のほうは準決勝の4チームが、個人戦のほうは準々決勝の8人が決まるのだ。
「いよいよだね この日ために頑張ってきたんだものネ 4人揃って 迎えるなんて夢みたい」
「若葉 夢じゃないよ まだまだ これからだよー それより、あんた等 団体と個人戦も ハードだよ 頑張ってネ」と、花梨は次第に闘志を燃やしているみたいだった。晩ご飯はひとりでお代わりをしていた。
翌日の団体戦。香は躍動していた。1戦目も2戦目も香がトップを切って勝利していて、後に続いた燕先輩も私達ペァも相手を圧倒して、2試合とも3-0で準決勝へと進んだのだ。明日の準決勝は 神奈川代表山手丘学園対大阪代表二色が浜中学 そして、私達の相手は埼玉代表日進中央中学なのだ。それぞれが順当な勝ち上がりだった。おそらく、山手丘が勝ち進んでくるのだろう。私達にとって待ち望んでいた相手。
「香 ドロ雪姫やったなー すごい」
「なんやー
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