暁 〜小説投稿サイト〜
星河の覇皇
第八十七部第五章 外の世界の動きを無視しその四十九

[8]前話 [2]次話
「そこからも学んでだ」
「そうしてですか」
「他の国のことも頭に入れた」
「マウリアやサハラのことを」
「エウロパのこともな」
「そうでしたか」
「確かにサハラは連合から見れば小さな世界でだ」
 連合の四兆の人口に対してサハラは二千億だ、総生産は六百倍も離れているという連合から見れば実に小さな世界だ。
「受ける影響もな」
「微々たるものですね」
「そよ風が足に触れる」 
 そうしたというのだ。
「その程度だな」
「サハラの出来事は」
「侵攻でもしないとな」
 サハラが連合にというのだ。
「到底な」
「意識しません」
「しかしだからといってだ」
「無関心であることは」
「やはり問題か」
「有事に対応が遅れます」
 無関心つまり相手を見ていないと、というのだ。
「そうなりますので」
「関心は払うべきだな」
「ですから国防省は」
「エウロパだけでなくか」
「マウリアもサハラもです」
 両国共というのだ。
「警戒とまではいきませんが」
「防衛計画は立てているか」
「だから防衛ラインも施設しています」
 それぞれとの国境にというのだ。
「そうもしています」
「両国が攻めてきても確実に退けられるか」
「それだけのものをです」
 それだけの規模の防衛ラインをというのだ。
「施設して情報収集もです」
「怠っていないか」
「両国共、サハラに対しても」 
 この地域にもというのだ。
「同じです、またどちらが統一するか」
「勝ち残るか、か」
「私は大体察しがついてきたと思っています」
「そうなのか」
「オムダーマンです」
 この国だというのだ。
「やはりティムールの二度の防衛ラインを突破し敵の多くの戦力も奪いました」
「それで優劣ははっきりしたか」
「もうティムールは覆せません」
 戦局、それをというのだ。
「元々国力で劣るあの国は予備戦力も乏しかったので」
「それで多くの戦力を失うとか」
「防衛ラインも突破されていますし」
 守りの要もというのだ。
「ですから」
「最早か」
「あの国はです」
 ティムールはというのだ。
「敗れます、そして」
「オムダーマンが勝ち残りか」
「あの国が、アッディーン大統領がです」
「サハラを統一するか」
「そうなるでしょう、そしてアッディーン大統領は」 
 その彼はというのだ。
[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ