第9章
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れでも、その夜は、自然と疼いてきているあの部分に手を添えて押さえたまま寝てしまったのだ。
16日はお父さんもお母さんもお休みで、今晩は寿司でも喰いに行こうかとお父さんが言い出して
「くら寿司か」
「お父さん 飲むでしょ 車で無いのならね ちよっと遠いよー」と、私が言うと
「まぁ 長次郎にしとこうよー ちょっと高めだけどなー ネタがいい あそこなら何とか歩いていけるだろう?」と、お兄ちゃんが
「お盆で きっと 混んでるよー 早い目に行ってさー そこそこでティクアウトにしようよー 私 先に行って 順番取っておく ねぇ お兄ちゃん?」
「何でぇー 俺まで巻き込むなよー」
「ふ〜ん・・・ あなたの可愛い妹を独りで行かせるの? どんな人が居るかわからないとこに独りでポツンと並ばせるの?」
「わかったよー 親父 あなたの娘は最近 脅迫することを覚えたよーですよ」
結局、私とお兄ちゃんは自転車で先に行くことになって、お父さん達は後から歩いて来ることになった。でも4時頃だったせいか、案外空いていて、私達の順番がきた時には、お父さん達はお店に着いて無くて、先に私達は席に着いて、しょうがなくて注文を始めていたのだ。お兄ちゃんは真っ先に串揚げを、私はつぶ貝とイカを注文して
「あのな 水澄 揚げ物っていうのは 手間かかるだろう? 時間稼ぎにはいいだろう?」
はぁー お兄ちゃんはしようもないとこでも考えてるんだぁー。でも、私が2皿目を食べ終わった時に、お父さん達がやって来て、まず ビールを注文していたのだ。
「うぅー うまい! 久し振りに汗をかいたからなー ビールがうまい さぁ 食べようか」と、言いつつ アジの造りを頼んでいた。
「水澄 調子はどうだ?」
「うん 順調 頑張るよー 皆 そーなんだろうけど・・・ 私は 違うの お父さんとお母さんの娘だから 特別なの 絶対に取る 頂点」
「うっ また 点数 稼ごうとしてんのかー」と、お兄ちゃんはメニューを見つめながら他人事みたいな言い方だった。
「いゃ いい その言葉だけでもな なぁ 民子 こんな良い娘を生んで、育ててくれて ありがとうな」と、お父さんは心底言っているみたいだった。
「あなたが水澄のこと とっても可愛がっていて下さるからよ」と、いつも私のことになると表情が硬くなるお母さんのことが最近 気になっていた。
そして、食べるのはそこそこにして、ティクアウトにして、又、家に帰って食べることにしていた。お兄ちゃんと私は自転車で帰って、お父さん達は仲良く、もしかしたら、手を繋ぎながら、散歩がてらで帰ってきていた。
でも、私は誓っていた。両親に喜んでもらう為にも、絶対に勝つ!。生んで育ててくれた恩返しなんだ。
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