第161話
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に謝罪されたクローゼは苦笑しながら答えた後、ユウナは小悪魔な笑みを浮かべてロニを見つめ
「いい、メルディ?あの男の人の誘いには絶対に応じないようにしなさいね?それとクィッキーとキールもメルディから目を離さないように気を付けてよ。」
「?よくわからないけど、はいな!」
「クィッキー!!」
「言われなくても元からそのつもりだが、クィッキーと同列扱いはさすがに勘弁してくれ…………」
ファラはロニに視線を向けた後メルディに忠告してからクィッキーとキールにそれぞれ声をかけ、ファラの忠告に首を傾げたメルディはクィッキーと共に元気よく返事し、キールは疲れた表情で溜息を吐いて呟いた。その時、聞き覚えのある音が聞こえてきた。
「これは………!」
音に気付いたリースは方石を出した。すると方石は光を放ち、リース達の目の前に何度も現れた女性の亡霊が現れた!
「異邦者よ………”星杯”に連なる者よ………聞こえますか…………?」
「………はい。聞こえます。」
女性の言葉にリースは頷いた。
「これより先は………3つ子にして似て非なる回廊………同時に進まなければ………さらなる深淵へと辿り着くことは………叶わないでしょう………」
女性が呟くと近くにあった石碑が光を放った!
「転位陣の制御を………石碑に託しました………時の回廊で手に入れた…………”英雄”達を解放した後…………左の転位陣には………放蕩と呼ばれし皇子と共に………右の転位陣には………世界から…………忘れられし里の遺児にして…………奇蹟の復活を遂げた娘と共に………中央の転位陣には………陽の輝きを持つ娘と共に…………それぞれの道を進んで下さい………ですが………どうか気を付けて………一度転位陣に入ったら…………試練を潜り抜けなければ…………」
エステル達に転位陣の先の事について答えていた女性だったが最後まで言えずに消えてしまった。
「どうやら次の転位陣も先ほど同様条件付きかつ、同時進行をしなければならないようですね。」
「それも指名されている人達はさっきと違って、レン達の世界の人達のようね。」
「ああ。左はオリヴァルト皇子、中央はエステル。そして右の転位陣に必要な人物である”世界から忘れられし里の遺児の一人にして奇蹟の復活を遂げた娘”を指している人物は…………」
「…………姉さんですね。」
女性が消えた後呟いたジェイドとレンの言葉に頷いたジンは真剣な表情でヨシュアに視線を向け、視線を向けられたヨシュアは静かな表情で呟いた。
「いずれにしても、先に進むにはまず先程それぞれが手に入れた”封印石”を解放する必要があるから、一旦”庭園”に戻るべきだろう。」
「…………ええ。では一端拠点に戻って準備と編成を
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