第百五十四話 仮面その四
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「それなら」
「飲まない日だってあるしね」
「だからな」
「そうした日に食べればいいわね」
「ああ、しかし俺本当にカレー好きだな」
鳴海はつい苦笑いになって話した。
「自分でも思うよ」
「だから毎週でも食べたいのね」
「ああ、本当にね」
「そうよね」
「お酒飲まない日だけにしてもな」
「それでも毎週食べたいわね」
「ああ、自衛隊だと毎週金曜日カレーだけれどな」
こちらの話もするのだった。
「俺自衛隊に入らなくてもな」
「毎週カレー食べたいわね」
「そうしたいよ」
「今そうしてない?」
「絶対にな」
「毎週食べたいのね」
「ああ」
こうかな恵に話した。
「俺もな」
「そうなのね」
「ああ、金曜日でなくてもいいからな」
「カレーはね」
かな恵は毎週カレーを食べたいと言う鳴海に笑顔で話した。
「いいわね、確かに栄養バランスいいしね」
「食って美味いしな」
「ルーの味で大抵ね」
「美味くなるよな」
「ええ、それで安くしようと思えばね」
「安く出来るな」
「だからね」
経済面から見てもというのだ。
「そちらもね」
「いいよな」
「そう、本当にね」
「カレーはいい食いものだよ」
「そう思うわ、ただね」
鳴海に笑ったままこうも話した、そのかな恵の顔は高校の制服を着ているがまさに家庭の主婦のものであった。
「服に付いたらね」
「洗濯が大変か」
「そう、付いたところに塗る洗剤を付けてね」
「それから洗わないと駄目か」
「特に白い服に付いたらね」
「ああ、白だと汚れ目立つしな」
鳴海も確かにと頷いた。
「言われてみれば」
「そう、カレーライスでも困るけれど」
「ルーが付くとな」
「一番付きやすいのはね」
それはというと。
「カレーうどんよね」
「ああ、カレーうどんな」
鳴海も言われて頷いた。
「あれはすぐに飛ぶよな」
「お汁がね」
「だから白い服を着て食う時はな」
「用心しないとね」
さもないと、というのだ。
「服に付くから」
「そこは注意しないとな」
「だから自衛官の人達もね」
かな恵も彼等のことを話した。
「海上自衛隊の人達ね」
「ああ、あの人達夏の制服白いからな」
「上下共ね」
「だったらな」
「そう、本当にね」
まさにというのだ。
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